ペイシェント・アドボケイト・プログラム(PAP)

Patient Advocate Program

患者・家族、一般の方々にむけた特別プログラム

開催概要

開催日
  • 現地:2024年2月22日(木)~24日(土)
会場
  • 名古屋国際会議場 PAP会場(2号館1F 展示室212)
    • 現地とLIVE配信のハイブリッド形式での開催です。
    • 参加登録をされた方は、学術集会終了後(3月1日(金)~29日(金))にPAPプログラムをオンデマンドで聴講いただけます。オンデマンド聴講のみの参加は受け付けておりません。
会長
  • 岩田 広治
    (愛知県がんセンター副院長 兼 乳腺科部長)

会長挨拶

公益社団法人日本臨床腫瘍学会は、臨床腫瘍学を中心とする学術活動とがん医療の推進を目的とする公益事業を幅広く社会に展開し活動して参りました。特に会員を含む医療関係者に対するがん医療の普及・啓発、専門医の養成、海外の関連学会との連携、そして患者さんや市民への情報発信など多岐にわたる活動を継続しております。

このたび第21回日本臨床腫瘍学会学術集会を2024年2月22日(木)–24日(土)の3日間、名古屋国際会議場で開催いたします。現地会場での学術集会を主としておりますが、Web参加も含めたハイブリッド形式の準備をしております。国内外から多数の医療従事者や研究者が集い、がんに関する最新の研究成果を発表し、活発な議論が行われる予定です。主題を「Break the Borders and Beyond~for our patients」としました。我々の研究の目的はすべてのがん患者さんが、素晴らしい人生を送る手助けをすることと認識しています。多くの仲間が基礎研究・臨床研究を通じて患者さんと向きあっています。今回の学術集会では国・立場・専門分野・職種・治療手段等のあらゆる障壁をなくし、世界を一つにして皆で語り、議論をして、その先に続く未来を切り拓いていきたいという願いを込めました。その先にあるのは、がん患者さんと我々の明るい未来と信じています。

本学術集会に、患者さんにもご参加いただくペイシェント・アドボケイト・プログラム(PAP)を準備いたしました。このプログラムは第9回学術集会から実施しており、このたびも一般社団法人全国がん患者団体連合会の皆様と協同で企画いたしました。PAPを通じて患者さんやご家族の方々にも学術集会に参加いただき、がん医療・がん研究についてのご理解と会員との交流を深める機会になれば幸いです。

会場は感染対策にも十分配慮をし、体調の悪い方が休んでいただけるスペースなども確保しています。また体調に合わせてWEBでの参加も可能になっています。是非多くの皆様にご参加頂けますようお願い申し上げます。

2024年2月の名古屋で皆様とお会いし、明日のがん医療について語りあうことを心から楽しみにしています。

会長:岩田 広治 写真
第21回日本臨床腫瘍学会学術集会 (JSMO2024)
会長岩田 広治
(愛知県がんセンター副院長 兼 乳腺科部長)

プログラム

  • 都合により変更となる場合もございますので、予めご了承ください。

第1日目 2月22日(木)

08:45~09:00 オリエンテーション①
09:00~09:45 PAP基礎講座①「がんゲノム医療のこれまでとこれから」
河野隆志氏(国立がん研究センター研究所/C-CAT)
12:30~13:15 ランチョンセミナー①
協賛:ノバルティスファーマ株式会社
13:25~14:10 PAP基礎講座②「全ゲノム解析等実行計画とは?」
市村崇氏(厚生労働省医政局研究開発政策課医療イノベーション推進室)
14:20~15:05 PAP基礎講座③「ゲノム医療が小児がん治療を変える」
加藤元博氏(東京大学医学部附属病院小児科)
15:15~16:00 PAP基礎講座④「妊孕性温存~がん患者が妊娠する力を保つために」
北野敦子氏(聖路加国際病院腫瘍内科)
16:10~16:55 PAP基礎講座⑤「がん免疫療法ガイドライン~最新のエビデンス」
馬場英司氏(九州大学大学院医学研究院社会環境医学講座)
17:05~17:50 PAP特別企画①「Highlights of the day~学術集会1日目のポイント」
司会:渡邊清高氏(帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科)
パネリスト:
勝俣範之氏(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科)
佐々木治一郎氏(北里大学医学部新世紀医療開発センター)
西森久和氏(広島市民病院血液内科)

第2日目 2月23日(金)

08:00~08:15 オリエンテーション②
09:35~10:20 PAP特別企画②「がん診療は集約化か均てん化か」
石岡千加史氏(東北大学病院腫瘍内科)
10:30~11:15 PAP特別企画③ パネルディスカッション「患者と医療者のより良いコミュニケーション」
勝俣範之氏(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科)
平井啓氏(大阪大学大学院人間科学研究科)
11:25~12:10 PAP基礎講座⑥「臨床研究における患者・市民参画(PPI)の推進」
中村健一氏(国立がん研究センター中央病院国際開発部門)
12:20~13:05 ランチョンセミナー②
協賛:ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社/小野薬品工業株式会社
16:15~17:00 PAP基礎講座⑦ 「オンライン診療とリモート治験
谷口浩也氏(愛知県がんセンター薬物療法部)
17:10~17:55 PAP特別企画④「Highlights of the day~学術集会2日目のポイント」
司会:渡邊清高氏(帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科)
パネリスト:
勝俣範之氏(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科)
佐々木治一郎氏(北里大学医学部新世紀医療開発センター)
西森久和氏(広島市民病院血液内科)

第3日目 2月24日(土)

08:00~08:15 オリエンテーション③
08:30~09:20 PAP応用講座① 「治験を含む臨床試験の枠組みについて」
藤原紀子氏(東京大学医科学研究所特任研究員)
09:30~10:20 PAP応用講座② 「臨床試験と倫理指針について」
講師:竹下啓氏(東海大学医学部医療倫理学領域)
10:30~11:20 PAP応用講座③ 「治験に参加する前に知っておいて欲しいこと」
講師:佐々木治一郎氏(北里大学医学部新世紀医療開発センター)
12:00~12:50 ランチョンセミナー③「ペイシェントエンパワメントの実践」
協賛:ファイザー株式会社
14:00~16:10 PAP応用講座④ 「グループディスカッション この治験、あなたなら参加しますか?」
講師:佐々木治一郎氏(北里大学医学部新世紀医療開発センター)
ファシリテーター:
高濱隆幸(近畿大学 腫瘍内科/ゲノム医療センター)
三浦理(新潟県立がんセンター新潟病院)
剱持喜之(勤医協中央病院 呼吸器内科)
番匠章子(北里大学病院)
久米恵江(北里大学北里研究所病院 看護部)
山本明子(北里大学病院 臨床試験センター)
前田実花(北里大学薬学部 臨床薬剤疫学教室 北里大学病院 HRP室・薬剤部)
※本セッションはライブ配信・オンデマンド配信はございません。

学術集会会長によるPAPプログラム参加者向け推奨プログラム

PAPプログラム参加者は、PAPプログラムへの参加に加えて、学術集会本会で開催されるプログラムの聴講も可能です(企業共催プログラムなど一部プログラムを除く)。学術集会本会で開催されるプログラムのうち、学術集会会長がPAPプログラム参加者に聴講を推奨するプログラムは、次の通りです(聴講必須ではありません)

1日目 9:00~10:30
シンポジウム6(患者支援・サバイバーシップ) 「がんサバイバーシップの充実に向けた教育研修:現状と将来像」
1日目 13:40~15:10
シンポジウム7(緩和ケア・支持療法)「その治療、やり過ぎじゃないですか?」
2日目 8:20~10:20
合同シンポジウム5(日本がん看護学会)「がんゲノム医療~医師・看護師の協働でより良いがんゲノム医療を患者に~」
2日目 9:50~11:20 会長企画シンポジウム5「超高齢社会のがん医療、日本はどうすべきか」
2日目 15:00~16:30
シンポジウム22(緩和ケア・支持療法) 「ここまでできる!どこまでできる?在宅緩和・終末期医療を考える」
3日目 9:50~11:50
会長企画シンポジウム8「新規薬剤開発における新しいドラッグロス」
3日目 13:45~15:15
会長企画シンポジウム7「がん診療は集約化か均てん化か」

参加を希望される方へ※必ずお読みください。

1. ペイシェント・アドボケイト・プログラムの目的

ペイシェント・アドボケイト・プログラム(以下PAP)は、応募基準に記載した条件を満たす患者、家族、一般の方々に対し、学術集会参加を優待し、患者・家族、市民と会員が、正しい情報を共有し、課題を抽出、議論する場として提供するプログラムです。本プログラムの実施が、より良いがん医療の実現につながっていくことを目的としています。

(ア) 基礎講座: がん医療やがん対策について広く学ぶ。
(イ) 応用講座: 医学研究・臨床試験等における患者・市民参画(PPI;Patient and Public Involvement)を推進する事で、より良いがん医療のために患者、家族等が協働する事の重要性を学ぶ。

2. プログラムの概要

  • 応募基準に記載した条件を満たした方は、第21回日本臨床腫瘍学会学術集会のPAPに1,000円で参加いただけます。事前申し込みが必要で、参加人数には制限があります。
  • PAPの「基礎講座」「応用講座」すべてのプログラムに参加することも、一部のプログラムに参加することも可能です。ただし、「応用講座グループディスカッション」に参加する場合は、原則として「応用講座」のプログラムをすべて受講することが必須になります。
  • PAPプログラムだけでなく、学術集会本会で開催されるプログラムの現地での聴講及び後日のオンデマンド聴講も可能ですが、企業共催プログラムなど、一部参加できないものもありますのでご了承ください。

3. 応募基準

  • 第21回日本臨床腫瘍学会学術集会PAPの開催趣旨を理解し、注意事項を遵守いただける患者、家族、市民が対象です。
  • ただし、以下に該当する団体に所属、または個人として該当する場合には対象となりません。
  • 特定の医療機関、医師を支持、推奨をしている
  • 承認、未承認にかかわらず、特定の治療法、検査法等を支持、推進している
  • 特定の健康食品、健康器具等を推奨、販売している
  • 特定の政治団体、宗教等を推奨している
  • 反社会勢力との関わりがある
  • 上記項目は、個人の信教の自由、及び政治活動の自由を妨げるものではありません。

医療機関、ヘルスケア関係企業にお勤めで主たる収入を得ている方は一般参加枠でお申込みください。

メディア、広告代理店等にお勤めで、取材など本業での業務を目的とする場合は取材申込フォームよりお申込みください。

なお,広告代理店等にお勤めの方がPAP枠でお申込みいただいた場合はお申込みの際に確認させていただく場合がありますので、ご了承ください。

4. 注意事項

  • PAPプログラムでは登壇者に質問できますが、それ以外のプログラム(ポスター発表を含む)では医師をはじめとする医療従事者への質問・ご相談禁止です。
  • 発表スライドの撮影・スクリーンショット、録音・録画は禁止です。またSNSへの投稿も禁止です。
  • 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(略称:薬機法)の「広告の制限」により、企業共催セミナーにはご参加いただけません。
  • 学術集会会場内での迷惑行為・暴力行為は禁止します。
  • ご参加にあたっての注意事項をお伝えするオリエンテーション(対面または事前にお送りする動画)を必ず1回は聴講ください。
  • 発熱や倦怠感など体調不良の際には、現地でのご参加はお控えください。
  • 上記6点を遵守いただけない方は、お申込手続き完了後であってもご参加できなくなる場合がございますことをご了承ください。

5. 応募方法

申込期間
  • 2023年11月1日(水)正午~2024年1月22日(月)正午
  • ※トラベルグラント(旅費助成)を希望する方の申込みは2023年12月11日(月)午前9時までに必着です。
  • 以下の申込フォームから必要事項をご入力のうえお申し込みください。
  • 申込受付、参加費入金を確認いたしましたら、後日、詳細のご案内をメールにてお送りいたします。
定員
(原則先着制)
<現地参加>
  • 「応用講座グループディスカッション」(3日目午後)へのご参加あり 30名
  • 「応用講座グループディスカッション」(3日目午後)へのご参加なし 70名
  • <WEB参加(Live配信)> 450名
  • ※「応用講座グループディスカッション」(3日目午後)への参加、聴講はできません。
参加費 1,000円(クレジットカード決済または銀行振込のいずれかでお支払いください)
  • クレジットカード決済にてお支払いの場合、カード利用明細の利用店名等は「株式会社プロアクティブ」(決済代行会社)と表示されます。
  • 参加費は直接、日本臨床腫瘍学会へ入金されます。運営を担当する全国がん患者団体連合会は、一切関与いたしません。
  • 原則として、参加申込後のキャンセル、返金には応じられませんのでご了承ください。

6. ご参加方法

  • 参加登録完了後、自動返信メールをお送りします。現地でご参加の方は、自動返信メールをプリントアウトし当日会場へご持参のうえ、PAP参加受付にてご提示ください。
  • 学術集会の期間中すべての会場において、PAP参加受付にてお渡しするネームタグ(PAP参加証)を必ずご着用ください。
  • 3日間を通しての参加費は1,000円ですが、1日のみのご参加でも1,000円となります。また、お一人1,000円をお支払いいただければ、現地参加、LIVE配信、オンデマンドの全ての形式にご参加いただけます。

7. トラベルグラント募集要項

<実施要項>
第21回日本臨床腫瘍学会学術集会では、職種や立場の境界を越えて、がん医療について共に考え討議するために、PAPにより多くの患者さん・ご家族、支援者の方にご参加いただきたいと考え、以下要領にて、現地参加の方を対象に交通・宿泊費の助成を行います。助成を希望するPAP参加者は、原則として、学術集会の会期を通じた3日間全ての参加(PAPでも本会でも可)と、会期前、会期後の両方のタイミングでレポートを提出いただくことが必須となります。
<応募方法>
応募の方法は、インターネットのみとなります。申込者は、Eメールでの連絡を中心に、ファイル添付等による書類のやりとりができることが必須となります。募集に関する注意事項をご確認ください。
<選考基準>
  • 申し込みの際にご記入いただく「参加動機」を選考の参考とします。また、開催後にも600字程度のレポートをご提出いただきます。(フォーム、締切日は別途ご連絡いたします)
  • 定員制のため過去にトラベルグラントを支給されていない方を優先させていただきます。
  • 会期3日目に開催の応用講座グループディスカッションに参加いただける方を優先させていただきます。
<注意事項>
  • 助成応募とは別に、PAP参加申し込み、参加費のお支払いが必要です。
  • 3.に記載の「応募基準」に準じてお申し込みください。
  • 4.に記載の「注意事項」をお守りください。
  • 連絡方法として、Eメールで添付ファイルのやりとりができる必要がございます。
  • 助成金のお支払いは、会期後のレポート提出を確認してからとなります。
  • 注意事項をお守りいただけない場合は、助成金のお支払いができない場合があることをご了承ください。
<応募締切>
2023年12月11日(月)午前9時までに必着
募集定員:50名
<選考と通知>
JSMO2024PAPトラベルグラント選考委員にて選考を行い、2023年12月下旬頃にお知らせいたします。
<助成金額>
下表のとおり、地域に応じて記載の金額を一律で支給となります。
地域 金額
北海道(北海道全域) 45,000
東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島) 52,000
関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川) 34,000
甲信越(新潟、富山、石川、福井、山梨、長野) 30,000
東海(静岡、岐阜、三重) 26,000
愛知 9,000
近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山) 27,000
中国(岡山、広島、山口、島根、鳥取) 34,000
四国(愛媛、香川、徳島、高知) 47,000
九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島) 44,000
沖縄(沖縄全域) 39,000
  • 往復の交通・宿泊はご自身で手配いただきます。不足分はご自身でご負担ください。他学会の助成金額、宿泊と交通費のパック料金などを参考に算出し、より多くの方にご参加いただくためお一人当たりの金額を抑えております。
  • 天候不良による旅程変更については、ご自身でご対応ください。
  • 助成金のお支払いは、会期終了後のレポート提出を確認してからとなりますので、旅費は一旦、ご自身でお立替えをお願いいたします。なお、交通・宿泊予約のキャンセル料金は一切負担出来かねますので予めご了承ください。

運営

  • 第21回日本臨床腫瘍学会学術集会PAPは、一般社団法人全国がん患者団体連合会が運営を担当します。

お問合せ先

  • 一般社団法人全国がん患者団体連合会
  • pap2024@zenganren.jp
    • お問合せはメールでお願いいたします。返信にお時間をいただく場合がございますが、予めご了承ください。