第112回日本泌尿器科学会総会

第112回日本泌尿器科学会総会

大会長挨拶

第112回日本泌尿器科学会総会
大会長 江藤 正俊
九州大学大学院医学研究院
泌尿器科学分野 教授
大会長  江藤 正俊

 この度、第112回日本泌尿器科学会総会を2025年4月17日(木)~19日(土)の3日間、福岡国際会議場/福岡サンパレス/マリンメッセ福岡で開催させて頂くことになりました。九州大学が総会を開催させて頂くのは2006年の第94回総会を内藤誠二名誉教授が開催して以来19年ぶりとなりますが、この伝統ある総会の会長にご推挙頂いた学会員の皆様に厚く御礼申し上げます。

第112回総会のテーマは「次の100年に向けて、Aiming toward the next 100 years of urology」といたしました。今回の総会を開催させて頂く2025年は私どもの九州大学医学部泌尿器科学教室の創立101年目の年に当たります。これよりこれまでの100年にわたる当教室での泌尿器科疾患に対する研究や診断、治療の歴史をすべて振り返って、次の100年に向けて泌尿器科医療をどのような方向性を持って進めていくべきかを皆様と議論する会にできればと考え、このテーマとさせて頂きました。

外科手術においては従来の開腹手術から腹腔鏡手術、さらにはロボット補助下手術へと進化して参りましたし、レーザーや衝撃波、そして水蒸気等を用いる新たな低侵襲医療機器もいろいろと出現しております。薬物治療においてもがんに対する薬物療法一つをとっても、従来の抗がん剤から分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬さらには抗体薬物複合体など次々に新薬が開発され、がん患者の予後は著明に改善しております。診断面においてもバイオマーカーやコンパニオン診断、遺伝子パネル検査を用いたprecision medicineが進みつつあります。次の100年に向けてこれらをどのように進化させ、洗練させていくかを皆様と一緒に議論して参りたいと考えております。

最後に、今回は久しぶりの福岡における総会の開催になりますので、全国からお見えになられる皆様へのおもてなしもしっかり行う所存でございます。食材の宝庫といわれる福岡ならではの海の幸や山の幸をご準備致しますので、学問だけでなく、食の方でも福岡を楽しんで頂ければと考えております。全国から多くの先生方にご来福頂ければ幸いに存じます。宜しくお願い致します。


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