ご挨拶

第60回日本眼感染症学会

会長:鈴木 崇
(東邦大学医療センター大森病院眼科/いしづち眼科)

鈴木 崇

この度、第60回日本眼感染症学会の会長を仰せつかりました。例年、眼感染症学会は、フォーサムとして、日本眼炎症学会、日本コンタクトレンズ学会総会、日本涙道・涙液学会総会と合同で行われていました。フォーサムは、多くの参加者が横断的に4学会の領域を学ぶ良い機会を提供しており、非常に有意義な合同学会であります。各学会の特徴も加味すると、いろいろな組み合わせや開催様式を考慮することも、Diversityが重要視されている現在では重要と考え、本学会は、南場研一先生が会長を務める日本眼炎症学会、日本眼科アレルギー学会と合同で行うこととしました。この3学会が対象とする疾患は、結膜炎、角膜炎、ぶどう膜炎など、類似していることや、病態もオーバーラップしています。そのため、学会テーマは「新たなマリアージュ~北の大地で熱い議論を~」ということで、3学会が合わせることで新たなシナジーを得られると信じています。眼感染症は、「微生物」が定着もしくは増殖することで発症しますが、その病態には「炎症」も関わったり、「アレルギー反応」を引き起こしたりすることもあります。そのため、本合同学会では、病態をより深く、そして熱く議論することが可能であり、ほかの2学会との合同企画も多く予定しています。

感染症においては、新型コロナウイルス感染症の拡大で、再認識した通り、新たな感染症が出現し、我々の健康を脅かすこともあります。また、再興感染症のように、一度抑えられていた感染症が再度、猛威を振るうこともあります。このような新興・再興感染症は眼科領域でも常に注意しなければなりません。本学会では、「新たな脅威」に備えるべく、新興・再興眼感染症に注目して、プログラムを構築する予定としていますので、楽しみにしてもらえば幸いです。

また、本学会は、今回で第60回を迎え、節目を迎えます。還暦を迎える本学会を盛り上げるべく、記念イベントも企画しております。本学会を「楽しく学べる」ように、準備を進めたいと思っておりますので、ぜひ7月の北海道にお越しいただき、ご参加いただければ幸甚です。最後になりましたが、このような貴重な機会を与えていただいた日本眼感染症学会の理事、評議員ならびに会員の先生方には心より感謝申し上げます。

第57回日本眼炎症学会
第7回眼科アレルギー学会

会長:南場 研一
(北海道大学大学院医学研究院眼科学教室)

南場 研一

この度、第57回日本眼炎症学会、第7回眼科アレルギー学会を担当させていただくことになりました。このような貴重な機会を与えていただき、会員の先生方および関係各位に感謝申し上げます。

これまで、眼感染症、眼炎症、コンタクトレンズ学会によるスリーサム、そして涙道涙液学会を加えたフォーサムという枠組みでおこなわれてきた合同学会ですが、今回初めてその枠組みから外れた眼感染症、眼炎症、眼科アレルギー学会の3学会合同開催となります。そのため、学会テーマを「新たなマリアージュ〜北の大地で熱い議論を〜」とさせて頂きました。マリアージュには結婚という意味もありますが、料理とワインが絶妙に組み合わされた時にお互いに引き立て合い、料理もワインもいつも以上に美味しく感じられるようになることを指す言葉でもあります。音楽とアートの融合などにも使われます。今回、いつもとは違った組み合わせの合同学会となりますが、そのマリアージュにより絶妙な化学反応が生じて、それぞれの学会がより成長するきっかけとなるような合同学会になることを期待しています。

また、以前から私自身、札幌での学会開催を強く希望して参りました。今回、多くの会員の先生方から札幌での開催を後押しして頂き、また、共に学会を運営することになった鈴木崇先生からも札幌での開催に快くご賛同いただいたことから、札幌開催が実現されることになりました。皆様方に心から感謝申し上げます。札幌でスリーサムがおこなわれたのが2004年になりますので、20年ぶりの札幌開催となります。2020年初頭からの新型コロナ感染症もようやく終息しつつあり、2024年7月の本学会開催時にはコロナ前と同様の対面形式の学会がおこなえると見込んでおります。札幌の7月は初夏の大変素晴らしい季節ですので、皆様、是非現地にお越し下さい。多くの皆様のご参集を心よりお待ち申し上げております。

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