第77回日本臨床眼科学会

ご挨拶

学会長:大鹿 哲郎
第77回日本臨床眼科学会
学会長 大鹿哲郎
筑波大学医学医療系眼科 教授
“未来を考えない者に未来はない”ヘンリー・フォード

本学会のテーマは,「IMAGINE THE FUTURE~想像の向こうへ~」です.科学・学問の進歩は絶え間なく,我々は常に未来を志向していく必要があります.生成AI(generative AI)のような破壊的イノベーション(disruptive innovation)の登場によって,科学の風景が一変してしまうこともあります.眼科学・眼科医療の現状を踏まえた上で,その将来を見据えた学会にできればと考えています.

このテーマにはもう一つの思いが込められています.長引くCOVID-19パンデミックにより,我々の視点は身の回りをうろうろするばかりで,将来に思いを馳せる余裕は失われていました.コロナ禍を脱して日常を取り戻しつつある現在,この困難な社会情勢を超えた未来を想像しようではないか,とやや大上段に振り構えた意気込みもあります.

Go Green! 器械展示場でLet’s充電

サステナビリティへの取り組みの一環として,紙媒体での抄録集を廃止し,電子抄録集に移行しました.デジタル媒体となりますので,スマートフォンやタブレット端末の充電が必要になる場面が増えるでしょう.それに対応するために,器械展示場に「チャージステーション」をご用意しています.電子端末を預けて充電している間に,器械展示場を散策したり,お茶菓子で一息ついたりしていただけます.是非お立ち寄りください.

特別・招待講演は超豪華

招待講演にお招きした落合陽一先生(メディアアーティスト,筑波大)は,視・聴・触覚提示法やデジタルファブリケーションの研究を通じて,新しい人間社会のあり方を追求されています.まさに本学会のテーマに相応しい講演をして頂けるでしょう.

特別講演は,近藤峰生先生(三重大)と高橋政代先生(ビジョンケア)が担当してくださいます.お二人とも,常に次世代に目を向けておられる優れたclinician scientistで,私は自分が学会を主催するなら必ずや講演をお願いしたいと以前から心に決めていた先生方です.今回,タイミングが完璧に合い,お二人揃って特別講演演者としてお招きすることができたことは本当に幸運で,とてもとても嬉しく思っています.

もう一人の招待講演演者はOliver Findl先生(オーストリア)です.白内障手術分野で非常に質の高い研究を長年続けておられる世界的に著名な先生で,データの確実性に定評のある斯界の泰斗です.また,ESCRSのPresidentとして,ウクライナ医療支援の先頭に立っておられます.日本にお招きできることは誠に光栄です.

一般懇親会が復活,医局対抗パフォーマンス合戦も

以前,臨床眼科学会の会期中,誰でも参加できる一般懇親会が行われていましたが,いつ頃からかその伝統が途切れ,もう10年以上行われていません.

今回,学会出席者に参集していただける無料の懇親会を,金曜日の夜に開催します.医局対抗パフォーマンス合戦など,楽しい余興も用意しています.食事&お酒とともに,参加者同士の懇親を深めてください.会場のキャパシティに限りがありますので,事前登録制とさせていただきます.

70年代洋楽ロック好きは日曜夜をお楽しみに

日曜日の夜に,会長バンドによる洋楽ロックコンサートを行います.都内ライブハウスを借り切っての開催で,チケットは少数しかご用意できません.詳細はWebでご確認ください.70年代ロックが好きな方は是非ご参集を.

最終日には市民公開講座“焦点”

長年続いている国民的TV番組,寄席風の演芸バラエティ(日曜夕)があります.今回,その“大喜利”形式をお借りして,最終日(月・祝)の午後に市民公開講座を行います.TVの大喜利で座布団運びを務めておられる山田たかおさんをお招きし,会場を盛り上げていただきます.

医師・医療関係者も,無料で参加可能です.本学会終了後のひととき,リラックスして,眼科版大喜利“焦点”をお楽しみください.