The 24th IPPNW World Congress in NAGASAKI
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第24回核戦争防止国際医師会議 世界大会 in NAGASAKI
ご挨拶
第24回IPPNW世界大会 実行委員会 事務局長

 世界各地のIPPNW会員の皆さま、被爆地長崎での世界大会開催を多くの皆さまの参加で成功させるために開催準備中です。日本での開催は3回目ですが、長崎での開催は初めてと聞いています、多くの仲間たちと長崎の地で出会えることを楽しみにしながら準備に取り組んでおります。

 被爆80年を迎える年の開催は大変意義深いと思います。「長崎を最後の被爆地に」という長崎の願い、被爆者をはじめとしたIPPNWの先輩たちの弛まぬ努力が核使用をタブーとして80年間核兵器保有国の核のボタン押させないことに繋がったのかもしれません。

 いうまでもなく今、世界は混乱しています。ウクライナへのロシアによる侵攻は北朝鮮まで巻き込み戦争状態へ展開するかのように見えます。ガザへのイスラエルの攻撃は中東国々を巻き込んでいます。米国はトランプ大統領の再登板を選択しました。だれにも先の見通せない袋小路へ世界が進んでいるかの様です。

 そういう中で被団協がノーベル平和賞を受賞しました。ノーベル平和賞受賞の波紋は確実に広がり、一筋の光が多くの地球市民の心に火を灯すかの様に感じます。平和と核兵器廃絶に取り組むの日本の高校生たちは長崎をはじめとして日本全国で署名活動に取り組んでいます。その合言葉は「微力だけど無力じゃない」です。日本の医学生たちも本大会に向けて取り組みを始めました。小さな輪が繋がり、広がって大きな輪になりつつあると思います。

 1985年にIPPNWが受賞したノーベル平和賞は、パグウォッシュ会議、ICANとノーベル平和賞の連鎖となり2024年に被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の受賞へと繋がりました。今回の世界大会ではこの4団体が一堂に介して、取り組みの足跡を辿り、行く先を先を照らす議論が行われることを期待します。この大会を契機に皆さんの力で「核兵器廃絶と平和」をかちとり「長崎を最後に被爆地に」を実現できることを祈念します。一人でも多くのご参加をお待ちします。

第24回IPPNW世界大会 実行委員会 事務局長
IPPNW日本支部国際評議員
調 漸