会長挨拶

小嶋 一幸

第17回日本ロボット外科学会学術集会

会長 小嶋 一幸

(獨協医科大学 上部消化管外科学講座 主任教授)

この度、第17回日本ロボット外科学会学術集会を、2025年3月7日(金)~8日(土)の2日間にわたりライトキューブ宇都宮において開催させて頂くことになりました。開催にあたり、渡邊 剛理事長はじめ理事の皆様、さらに関係各位に厚く御礼申し上げます。本会を主催させていただくことは獨協医科大学上部消化管外科講座として大変名誉なことであり、実りある学会となるよう教室員一同、鋭意準備して参ります。

本学会のテーマは「ロボットの進化と真価を享受する」と致しました。1980年代に導入された低侵襲を目的とした内視鏡外科手術は形を変えて進化し、現在のマスタースレイブ型ロボット支援手術が1990年代から臨床応用が開始され、本邦では2009年に薬事承認されました。その後、泌尿器科、消化器外科、婦人科、呼吸器外科、心臓血管外科、肝胆膵外科など多くの領域で保険適応となり、急速に普及してきました。2020年には国内初の手術支援ロボットが登場し、国内外から後続のロボット開発が進んでその種類も増え、群雄割拠の様相を呈してきております。今後は、医療におけるロボットの進化を享受しつつ、それぞれのロボットの真価を十分に発揮できるよう、手術を行う医師はその特徴を熟知する必要があります。
本学会では、そのような視点に立って領域横断的に議論を深め、協同関係を構築し、共有知識を融合していただきたいと思っております。

北関東での開催は本会が初となり、3月の宇都宮は春を感じられる良い季節です。少し足を伸ばせば、世界遺産に登録されました日光の社寺や保養地として歴史のある那須の高原や温泉を楽しむことができます。また2023年8月から次世代型路面電車システムのLight Rail Transit(LRT)が開通しました。少子高齢化に人口減少が加わる社会に対し、車を運転できなくても人々が市内を移動でき、健康に生活していくための公共交通ネットワークを作る一環として整備されており、会場の前からご利用頂くことが可能です。たくさんの会員の皆様に栃木、宇都宮に来て頂くことを医局員一同心よりお待ち申し上げます。

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