演題募集

演題受付期間:2022年2月15日(火)正午 ~ 4月19日(火)

5月10日(火)

5月17日(火)正午まで

演題募集は、上記期日を持ちまして終了いたしました。
たくさんのご応募、ありがとうございました。

朗報!! 最優秀ポスターセッション開催のご案内

コロナ禍での学会では、発表データを事前に作成のうえ、アップロードをし、オンデマンド配信される発表形式が多かったと思います。閲覧される参加者は画面の向こう側。
対面での発表の機会から遠ざかっていたみなさま!今年の胸部外科学会学術集会では、新たなポスターセッションを行います。さらに、最優秀演題に選ばれた方は、最優秀ポスターセッションにて、口頭発表していただきます。

惜しくも最優秀ポスターに一歩及ばなかった方も、優秀ポスターとして口頭発表の機会が得られるチャンスがあります。
本年の学術集会は、何かが違います!
まずは、演題登録を!!

採択された先生へのお願い

本学術集会への演題登録時にご同意頂きました通り、採択演題の英文抄録のご登録が必要となります。

8月8日(月)までにお送りしております採択通知をご参照のうえ指定の演題登録システムにアクセスいただき、8月31日(水)までに、英文抄録のご登録をお願いいたします。

なお、英文抄録の枠内にご入力いただいた箇所以外は変更入力されてもプログラム集・抄録アプリには反映されませんのでご了承ください。
当方で確認する項目は英文抄録のみとなります。
また、ご登録がない場合は、当日ご発表いただけない可能性がございますのでご了承のほどお願いいたします。

1.応募資格

  • 演題応募にあたっては、筆頭演者は日本胸部外科学会の会員に限ります。
    但し、海外からの応募で今後国内勤務の予定がない海外出身者はその限りではありません。
    メディカルスタッフ(非医師)の応募については、共同演者に会員が含まれていれば、
    筆頭演者は必ずしも会員である必要はありません。
  • 演題登録の際、会員番号の入力を求められます。未入会の方は事前に
    日本胸部外科学会 会員ページ』より入会の手続が必要です。
  • 入会の申請~初年度年会費の入金まで、即日でお済ませいただいても入金確認の都合上、会員番号の発番までは数日掛かります。予め余裕を以ってお手続き願います。

2.発表について

発表は未発表のオリジナル演題に限ります。

※但し、上級演題と、一般演題でも海外の学会で(英語)で発表されたもので日本での発表が初めての場合、すでに国内で発表したものでもデータのN数を1.5倍程度に増やした上での再検討や追加のデータがある場合、また、重大な副作用報告など、本学術集会でも周知する価値があると考える場合は例外として認める。

3.COI(利益相反)

発表演題が臨床研究である場合、筆頭演者自身の過去1年間における発表内容に関連する企業や営利を目的とする団体に関わるCOIの申告が必要となります。日本胸部外科学会では、COIに関わる指針をホームページに掲載しています。
日本胸部外科学会:利益相反ページ

上記のホームページを必ずご確認の上、演題登録をお願いいたします。 演題登録の際は「利益相反(COI)の申告(Disclosure of COI)(必須):有・無・臨床研究ではないので必要が無い」のいずれかにチェックを入れてください。当日発表の際、COIの開示をスライドにて行っていただくことになります。

口演発表者はタイトルの次のスライドで、ポスター発表者は冒頭に掲示をお願いします。

4.個人情報保護について

日本胸部外科学会では、症例報告を含む医学論文および学会研究会発表におけるプライバシー保護に関する指針をホームページに掲載しています。
https://www.jpats.org/society/coi/privacy.html

内容を遵守いただきますようお願いいたします。お守りいただけない場合は演題登録者本人の責任となりますのでご注意ください。

5.臨床研究に関する倫理指針について

演題応募の際には、「臨床研究に関する倫理指針」に抵触しないことを確認してください。
なお、倫理指針の内容は下記のホームページをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/kousei/i-kenkyu/rinsyo/dl/shishin.pdf

6.倫理的手続きについて

演題応募における倫理的手続きの指針を遵守する義務があります。
倫理的手続きについて、詳細はこちら をご覧ください。
会員・非会員を問わず演題応募の際には倫理的手続きが必要となります。
演題応募の際には「承認番号または受付番号」と「承認日(西暦)」が必要となりますので、
予めご準備ください。

なお、昨今のコロナウイルス感染症の蔓延に伴い、各施設における倫理審査が大幅に遅れている状況があるようです。今回は初回のため特例的に「倫理審査中」の演題も受け付けます。審査中の場合には「申請番号」と「承認予定日」を入力ください。申請番号が決まっていない場合には「未定」と記入ください。
来年以降は「倫理審査中」の演題は受け付けられませんのでご注意ください。

7.版権について

採択されたすべての演題の版権は、日本胸部外科学会に帰属いたします。

8.演題応募要項

1.演題登録時の諸注意

登録の方法と演題登録IDおよびパスワードについて

演題登録IDが自動的に割り当てられます。同時に登録者本人の任意のパスワードを決めていただきます。演題登録IDとパスワードを用いることによって、受付期間中は登録事項を何回でも変更することができます。パスワードなどの記録および機密保持は登録者の責任で行ってください。また、演題登録IDおよびパスワードは演題登録、修正・変更、削除のほか、受領確認、採否確認にも必要です。演題登録IDは、登録完了画面、ならびに登録完了後に送られる自動返信メールの件名/メール本文に記載されております。必ず記録しておいてください。これらに関しては、セキュリティの関係からお問い合わせには一切応じられません。

使用できるブラウザとバージョンについて

オンライン演題登録システムは、Microsoft Edge, Google Chrome, Mozilla Firefox, or Safariにて、動作確認を行っております。各ブラウザは、最新バージョンの使用を前提としております。

暗号通信について

オンライン登録および修正は、原則として暗号通信の使用をお願いいたします。この暗号通信の使用により、第3者がパスワードを盗聴して、演題・抄録を無断削除したり、改竄したりすることを防ぐことができます。そのため当学会では原則として暗号通信の使用を推奨いたします。ただし、暗号通信が使えない場合(施設やプロバイダーの設定、ブラウザのバージョン等による)もありますので、その際は平文通信をご利用ください。
平文通信においては、パスワード等の盗聴が可能なため、セキュリティや個人情報の保護の点で危険です。特に病院情報システムや電子メール用に使っているパスワードの使用は絶対に避けてください。被害が演題・抄録以外にも及びます。平文通信をご利用の際は、こうした危険性を十分に考慮してください。

メールアドレスについて

メールによる各種ご案内が届かない場合がございますのでYahoo!、Gmail、Outlookなどのフリーメールは極力使用しないでください。

2.字数制限等

演題名

和文:全角100文字以内
英文:半角200文字以内

抄録本文

和文:全角600文字以内
英文:半角1200文字以内

※英文は演題採択後に登録いただきます。

図表ファイルの登録

GIFあるいはJPEG形式で300KB以下のもの1つに限ります(縦長、横長いずれも可、約6×4cmに縮小して掲載いたします)。

3.演題受領通知

演題登録が完了すると、演題登録時に入力されたE-mailアドレスへ受領通知メールが自動送信されます。受領通知メールが届かない場合は、「演題修正・確認」ボタンから登録された演題の登録番号、パスワードを入力して演題登録内容確認修正画面へお進み頂き、ご登録のメールアドレスのご確認をお願いします。また、セキュリティの状況によっては、迷惑メールボックスに振り分けられている場合もございますので、併せてご確認をお願いいたします。ご不明点は jats2022-prog@congre.co.jpまでメールにてお問い合わせください。

4.演題の採否

演題の採否は、査読委員の評価に基づき、プログラム委員会で決定いたします。
演題採否決定後、演題登録時に入力されたE-mailアドレスへ採否通知メールが送信されます。採否通知メールが届かない場合は、登録された演題の登録番号で、ホームページに掲載となります採択リストにてご確認ください。

演題採否通知(採択リスト掲載): 7月末予定

5.発表形式について

一般演題募集方法

心臓、呼吸器、食道いずれの分野においても、一般演題(口演・ポスター)・クリニカルビデオセッションを募集いたします。
一般演題へご応募いただいた場合、発表方法は採択通知でご案内いたします。

指定セッションについて

テクノアカデミー・シンポジウム・パネルディスカッション・ワークショップはPC発表のみとさせていただきます。

日本胸部外科学会国際化に伴う規定により、登録時に日本語および英語での演題名登録が必要になります。また、抄録本文は日本語でご登録いただき採用後、別途英語での抄録ご登録が必要となりますのでご了承の上、ご登録ください。

ビデオシンポジウム・ビデオワークショップ・クリニカルビデオセッションはビデオ(DVD映像)での発表となります。(パワーポイントも可)

いずれの場合も、採択後にご案内いたします。発表要項にて詳細をご確認ください。

審査用のビデオ映像(6分/サイズ: 100MBまで、mp4形式)は、演題登録終了後に下記「ビデオ登録」ボタンよりアップロードください。登録には演題登録IDの入力が必要です。締め切りは、4月19日(火)となります。(オンラインでの登録のみとなります)

ビデオ登録
(新規/SSL)

ビデオ登録
(確認・修正・削除/SSL)

主要セッション概要:指定演者は運営事務局より別途ご連絡いたします。

領域横断
領域横断 シンポジウム
(一部公募)
(領域横断)大動脈-食道瘻の治療戦略

企画概要

大動脈食道瘻は血行動態の破綻の対処に加え、迅速で的確な診断、局所および全身感染の評価と制御を必要な集学的治療を必須とする病態である。食道抜去、再建の適応、人工血管の前処置、ホモグラフト置換の適応、大網や筋肉弁充填、などについては患者の重症度や感染の進展度、また大動脈病変の範囲などから高度な判断を要し、領域を超えた治療連携が必要となる。各施設や外科医の経験を集約した治療戦略を発表していただくとともに教育的なセッションとなることを期待する。

(領域横断)3領域における複合手術 - 副損傷への対応

企画概要

心臓、大動脈、呼吸器、食道それぞれの手術中に予期せぬ他臓器損傷を来した場合の適切な対応について、各領域の考え方と実際の手技を共有することを目的とする。特に、胸部外科の複数の部門が協力して成功に導くことができた手術症例のビデオを供覧し、その時の工夫、術中および術後管理の注意点、適応などを紹介して頂く。

(領域横断)新型コロナ時代の胸部外科

企画概要

新型コロナ肺炎の既感染患者を手術する経験が報告され始めている。
胸部外科領域では、肺そのものあるいはその近傍を扱うため、腹部やそのほかの領域の手術と比べて、呼吸管理に関する情報の共有の必要性が高い。胸部外科領域における、緊急手術の経験、周術期管理、および医療者側の感染対策に関する経験をご発表いただきたい。

(領域横断)胸部外科領域における大量輸血および抗凝固・抗血小板療法に関する諸問題(指定のみ)

企画概要

近年、患者の高齢化が進み、循環器系疾患を有する患者の手術が増えている。
薬剤溶出ステントを留置された後の肺・食道手術もよく経験されるところである。このような症例の経験やエビデンスを紹介していただくとともに、心臓血管外科領域でのルーチンな管理法を示していただきたい。

シンポジウム
(全て指定)
(領域横断)臨床研究の立案・進め方 / データベースの構築法

企画概要

医学倫理の重要性が認識されて久しいが、臨床医学の発展のための手段としての臨床研究を実現させるための方策を語ってもらい、また臨床研究に不可欠なデータベース構築の手順と運営について発表いただく。

ビデオシンポジウム
(一部公募)
(領域横断)低侵襲手術 ーどこまでできるか、各領域の適応と限界ー 内視鏡を駆使した手術

企画概要

心・肺・食道それぞれの領域で、胸腔鏡・ロボット・縦隔鏡等の低侵襲アプローチが開発され、日々進歩しその適応が拡大している。各々の領域で低侵襲アプローチの進化と適応について映像で示すとともに討論頂きたい。

パネルディスカッション
(一部公募)
(領域横断)胸部外科手術に生かせる新しい画像診断法

企画概要

胸部外科領域における手術手技の発展、より安全正確な手術が求められる現況において、術前に複雑・精密な局所3次元構造の理解と手術戦略の立案を目的とした新しい画像診断法の開発は重要である。さらに若手医師への教育支援を目的とした革新的な技術・方法について発表されることを期待する。

(領域横断)Developing the academic surgeons-キャリアパス形成-大学(院)での研究は必要か?(指定のみ)

企画概要

外科における研究では基礎領域のみならず、実臨床で生じた疑問(clinical question)を科学的見地から解決する事も重要である。原動力となるのは医師一人ひとりが真理を探究し続ける”研究マインド”である。本セッションでは、指導者の方々から研究マインドの重要性・養い方、外科医・研究活動の両立法について若手研究者へ向けたメッセージを求めるとともに、若手の方々からは自身が優れた外科医・研究者を目指そうとする時に今後胸部外科領域で重要となる課題、両立を阻む問題について広く意見を求める。

心臓分野
心臓分野 テクノアカデミー
(一部公募)
(弁膜症・不整脈)Barlow valveに対する僧帽弁形成術

企画概要

変性疾患による僧帽弁逆流に対する弁形成術はGold standardとなった。より変性の程度の高度なBarlow valveに対してはResection and sutureのみでなく、人工腱索による形成術やAlfieri stich法などさまざまな方法が提唱されている。長期成績に基づいて推奨される手術手技に関し討論する。

(先天性)動脈スイッチにおける冠動脈移植の工夫

企画概要

動脈スイッチにおける冠動脈移植は手術の最重要ポイントである。通常の冠動脈移植、移植困難例に対する工夫、再度冠動脈移植をやり直した症例など、手術前の画像からの戦略、術中の工夫を含めてビデオを供覧し討論する。

(先天性・成人)小児・成人領域における大動脈弁輪拡大手術

企画概要

大動脈弁疾患では、先天性、成人のどちらの領域においても小さな大動脈弁輪に人工弁置換を行う際に、弁輪拡大の必要性に迫られる。今回、狭小大動脈弁輪に対する大動脈弁輪拡大術をRoss手術を含めたKonno手術に代表される先天性の手技と、Nicks法、 Manugian法など成人領域で多用される手技の両方を理解することで、狭小弁輪に対する大動脈弁置換術を、術式選択を含めより円滑に行うことを目的に討論する。

(AV形成)大動脈二尖弁に対する形成術:狭窄回避の工夫を中心に

企画概要

大動脈弁二尖弁に対する形成術では、遠隔期の狭窄による再手術が問題点の一つである。二尖弁を保って形成する場合にどのような工夫が必要であるか。また、very asymmetricの場合は三尖弁化するオプションもあるかなど。手術手技の詳細について議論を深める。

(MICS/Robotic)MICS-AVRの最適アプローチ:Right anterior thoracotomy or Right lateral thoracotomy

企画概要

MICS-AVRの最適アプローチを、Right anterior thoracotomy もしくは Right lateral thoracotomyの両者間で、各々使い分け、直視下 or 鏡視下(カメラ角度)、弁選択(sutureless valve/rapid deployment valveの使用)、結紮方法(COR-KNOTの使用など)について議論する。

テクノアカデミー
(全て指定)
(先天性)様々な場面における心房スイッチ手術

企画概要

心房スイッチの歴史は人工心肺が使えなかった時代にさかのぼる。現在においても心房スイッチはダブルスイッチや複雑な静脈還流を伴う様々な病態で用いられる重要な外科的手技である。心房内での血流転換には立体的構築が必要であり種々の工夫が必要となる。本セッションではエキスパートにそれぞれの病態での手術手技のノウハウを示していただく。

シンポジウム
(一部公募)
(冠動脈)冠動脈3枝病変に対する長期開存性向上を目指したグラフトデザイン

企画概要

ART試験では片側の内胸動脈使用でも成績に差がないことが示されたが、3枝病変に対するバイパスの長期開存性向上のためには動脈グラフトにこだわるべきか否か、また動脈グラフトの使用法、静脈グラフトの役割など討論し議論を深める。

(大動脈)FET法の中長期成績〜疾患(急性A型解離、慢性B型解離、真性瘤)別の検討〜

企画概要

FET法を用いた弓部大動脈置換術の中長期成績を、急性A型大動脈解離、慢性B型大動脈解離、真性瘤の各々について議論し、その有用性と課題を議論する(演題は各々についてのみ募集し、2つ以上の疾患を混在させないこと)。

(SAVR/TAVR)透析患者におけるASの最善治療とは?

企画概要

ハイリスクなHD患者におけるAS治療は、国内一部施設でTAVRが認可され、rapid deployment sutureless弁を用いた低侵襲SAVRなど選択肢も増え、転換期を迎えつつある。HDのAS患者において、良好な早期・遠隔成績のための最善な治療とは何かについて議論する。

(移植・VAD・心筋症)周術期ショックに対するMechanical Circulatory Support

企画概要

術前低心機能や心原性ショックのために周術期に補助循環を要する症例を時に経験する。これらに対してIABP. PCPS, Impella, 体外式VAD等をどのように使い、心機能の回復あるいは長期植え込み型VADに繋げていくかなどを議論する。

シンポジウム
(全て指定)
(弁膜症・不整脈)Maze手術の標準化を目指して:術式、長期成績、患者選択

企画概要

左心耳閉鎖・切除術による心原性脳梗塞の予防効果が広く認知されてきた。一方、心房細動を合併した心臓手術において左心耳閉鎖のみではなくメイズ手術を行うべき症例の適応が曖昧になっていることが憂慮される。多くの経験を有する術者から洞調律獲得を目指すべき症例を議論して頂きたい。

(AV形成)遠隔成績より基部置換術を再考する

企画概要

各種大動脈基部置換術(ただし感染・解離は除く)の再手術回避率、抗凝固療法関連合併症を含む中・遠隔期成績を比較し、我が国における各々の術式の役割・適応を再評価するのが本セッションの目的である。

(基礎)君にもわかる!若手外科医のための再生医療講座

企画概要

各循環器疾患に対する多様な再生医療のレビューを行いながら、エキスパートの先生方に基礎研究から臨床応用の現状と未来に関する講演をいただき、若手外科医に対して再生医療に対する興味を喚起する。

パネルディスカッション
(一部公募)
(弁膜症・不整脈)僧帽弁置換術を再考(科学)する

企画概要

近年、僧帽弁形成術が議論の中心であるが、他方、僧帽弁人工弁置換術(MVR)は種々の症例で必要とされ、最近はViVの試行も開始さえ、生体弁によるMVRの割合が増加傾向にある。現在の標準術式と生体弁の適応基準を中心に、手技の詳細(弁温存方法と人工弁縫着方法等)、合併症などについて議論し、最近のMVRを再考する。

(先天性)肺経カテーテル的肺動脈弁留置術(TPVI)の現状と今後

企画概要

経カテーテル肺動脈弁留置術(TPVI)は2021年に承認され、ファロー四徴症術後遠隔期の肺動脈弁閉鎖不全・狭窄症に対して臨床使用されることになる。TPVIの本邦における現状と今後の展望について、循環器内医、小児循環器医、心臓血管外科医の各々の立場で議論する。

(先天性)シャント手術を極める

企画概要

体肺動脈短絡手術は肺血流を維持するための姑息手術として確立された手技であるが、手術時期、アプローチ、人工血管径の選択、pulmonary coarctationへの対応など、手術に際して考慮しなければならない点は多い。本セッションでは短絡手術の仔細なノウハウについて代表的施設からの発表をもとに、これから術者となる若手に裨益する討論を行う。

(MICS/Robotic)MICSにおける体外循環トラブルシューティング

企画概要

MICS/ロボットにおける体外循環トラブルに対する各施設の対応プロトコールを学ぶ。送血圧上昇、脱血不良、心筋保護不良など各場面に対する対応を心臓外科医、臨床工学技士の立場からの発表を下に、JaSECTのメンバーと共に議論を深める。

(移植・VAD・心筋症)長期VADの現状と課題:日米対抗討論会

企画概要

BTT, DTに関わらず植込み型LVAD治療が長期化しているのは世界的な傾向と考えられる。長期化する植込み型LVAD治療における右心不全、感染、弁膜症、単心室へのVAD、社会的側面(医療費、終末期医療)への対応について、日米で活躍する外科医が両国の現状と将来展望などを討論する。

パネルディスカッション
(全て指定)
(先天性・成人)JATS NEXTセッション 若手育成と施設集約化問題、特に小児心臓外科の観点から

企画概要

胸部外科医の育成に関して、成人と先天性で育成の状況に違いが生じている。特に先天性を志望する専門医試験受験者の減少が顕著であり、小児循環器学会より理事長を招き、成人と先天性の修練状況の違いを明確にし、小児循環器学会からの提言を踏まえた若手育成と施設集約化につてい討論する。場合により厚労省よりオブサーバーを出席を求める。

(専門医・研修)海外で活躍する心臓外科医を目指して:次は君の番だ!

企画概要

JATSにおいて海外研修プログラムが実施され、海外の施設での経験を通して、会員および学会自体の国際性が推進されている。本セッションでは、海外で活躍する日本人心臓外科医の経験を通して、これから海外へ飛び出そうとする若手外科医、およびそれを指導する上級医が目指す方向性について議論したい。

ワークショップ
(一部公募)
(冠動脈)CABGの際に、中等度虚血性MRに介入するか?

企画概要

CABGの際、合併する中等度虚血性MRに対する手術の有効性は明らかではない。2020年ガイドラインでは後下壁心筋バイアビリティの有無が介入の基準となっている。体外循環が安全に使用可能かつOPCABも可能な症例での、僧帽弁への介入の基準について議論する。

(弁膜症・不整脈)心房性機能性房室弁逆流におけるadvanced stage症例への手術戦略

企画概要

Atrial funcdtional MR/TRの多くは、リングによる弁輪縫縮で対処できる。しかし、巨大左房を有するadvanced caseにおいてはリングのみの矯正では不十分と思われる。このような症例にはどのような手技を用いるのが妥当であるかについて議論する。

(弁膜症・不整脈)Severe TRに対する術式の展開

企画概要

重症二次性TRに対する手術術式として弁輪リング縫着のみ、乳頭筋など弁下組織への介入、さらには自己心膜パッチを用いた弁尖拡大術、あるいは弁置換術と様々な術式が存在するが、いまだに一定の見解は得られていない。本セッションではこの奥深いテーマについて幅広く討論する。

(大動脈)急性A型大動脈解離に対するNon-TAR術後の遠位側再手術

企画概要

急性A型大動脈解離に対する上行置換術やHemiarch術後の弓部再手術の問題や、TEVARによる再手術を考慮した部分弓部置換術の採用など、全弓部置換術(TAR)以外の術式を行った後の弓部・下行・胸腹部大動脈に対する再人工血管置換術やTEVARについて議論する(なお、基部などの中枢側の問題については論じない)。

(大動脈)TEVARやFET法後の再人工血管置換術

企画概要

TEVARやfrozen elephant trunk(FET)法による手術後の再人工血管置換術について議論する(TEVARによる再治療は除く)。

(心筋保護)心筋保護を再考する

企画概要

近年の開心術の進歩に伴う術式の変遷や複雑化の中、至適な心筋保護法はどうあるべきかを再考する。さらに低侵襲心臓手術を含めた最近の手術における心筋保護法の現状(晶質液/血液、投与法)について演題を募集し議論する。

ワークショップ
(全て指定)
(MICS・Robotic)MICS三尖弁手術:直視下MICS、鏡視下MICS、Roboticそれぞれのやり方

企画概要

直視下、鏡視下、ロボットアプローチを行っている外科医に、それぞれのMICS三尖弁手術における、「術前スクリーニングの注意点」「人工心肺セットアップ」「三尖弁の展開」「TAP手技」について発表していただき、より安全で確実なMICS三尖弁手術のキーポイントを探ります。

ビデオワークショップ
(一部公募)
(AV形成)私の大動脈弁形成術:tips and pitfalls

企画概要

大動脈弁形成術の経験が増えるにつれ、成功例だけではなく不成功例より学ぶことにより、各施設ごと、さまざまなmodification, brush upしたテクニックがあるものと思われる。さまざまなannuloplastyしかり、prolapseの修復法しかり(plicationかsuspensionか)、一尖弁や四尖弁にどう対処するのか?そのような各施設の工夫と注意すべき点についてビデオを中心に供覧し、参加者のレベルアップを図ることを本ワークショップの目的とする。

(AV形成)心膜を用いた大動脈弁形成術の功罪

企画概要

大動脈弁形成術を一通りマスターするための最後のハードルはtype III ARであろう。GHの短い弁や大きなfenestrationには心膜を使用せざるを得ないが、その遠隔成績はどうなっているのか?その取り扱いにどのような注意点があるのか?尖弁や類似の二尖弁に心膜を足して使用しても良いのか?Very asymmetrical bicuspid AVは心膜で三尖化して良いのか?このような問いに答えるべく、ビデオで術式を供覧するとともに、供覧症例の遠隔成績についても議論する。

ビデオワークショップ
(全て指定)
(先天性)先天性心疾患手術:アジアから世界へ

企画概要

アジアの国々との人事交流、技術交流が盛んになり、これらの国々から良好な成績が世界に発信されている。本邦に比べ、心臓手術の歴史が浅いために、施設の集約化が進んでおり、特定の施設で数多くの手術が行われている。これらのHigh volume centerでの成績を共有する事により、本邦での今後の先天性疾患のあるべき姿を再考してみたい。

ディベート
(全て指定)
(冠動脈)LMT病変に対するCABGの成績

企画概要

EXCEL試験・NOBLE試験結果から主幹部病変に対するCABGは心筋梗塞2次予防効果を有することが示された。しかし薬物治療・PCIと比較したCABGによる生存率改善の大きさは15年から20年経過するまでは小さい可能性がある。各施設でのCABG・PCI適応、早期および遠隔期の成績(心筋梗塞・死亡率)とついて討論したい。

(冠動脈)RITAの使用方法

企画概要

冠動脈バイパス術において、両側内胸動脈を最適に使用することは重要なテーマです。今回、特に右内胸動脈「RITA」に焦点を当て、「inflow」の選択として「in-situ=鎖骨下動脈」「上行大動脈=ACバイパス」「in-situ ITA=composite graft」について、それぞれエキスパートを指定演者として、3者によるディベートを行います。それぞれのメリットデメリットを豊富な経験と主要文献に基づいて整理することで、個々の症例に最適なinflowとtarget選択するための理論を共有し、両側ITAの適切使用について理解が深まることを期待します。

(冠動脈)BITA or SITA この症例をどうする?

企画概要

冠動脈バイパス術における両側内胸動脈(BITA)の適正使用は?具体的にどのような症例に対してはBITAあるいはSITAが適応であるかを討論していただきたいと思います。

(弁膜症・不整脈)高度虚血性MRに対する外科治療:MVR vs MVP

企画概要

高度な虚血性IMRに対する外科治療としてはMVRとMVPがあるが、その優劣については確立していない。2016年のランダム化比較試験では2年成績で有意差がなく、再発率はMVPで有意に高かった。しかしこのMVPはMAPのみであり、弁尖のパッチ拡大や弁下への追加手技を行うことにより遠隔成績は向上するとの考え方もある。本セッションではそれぞれの立場から適応や手術手技について討論して頂きたい。

(僧帽弁・三尖弁・不整脈 移植・VAD・心筋症)Low EF-MRに対する治療戦略:MitraClip , MVR/MVP, DT

企画概要

低左心機能に伴う機能的僧帽弁閉鎖不全の保存的治療の成績は不良であることが知られており、従来から僧帽弁手術を含む様々な手術を行うことで予後を向上させる試みが行われてきた。経カテーテル的僧帽弁形成術(MitraClip)と、永久使用を目的とした植込み型補助人工心臓治療(DT)の保険収載により、治療の選択が拡大し、その適応や治療成績が議論されている。本セッションでは、それぞれのエキスパートが議論することで、低左心機能に伴う機能的僧帽弁閉鎖不全治療の理解を深めたい。

(大動脈)急性A型大動脈解離に対するfrozen elephant trunk法 Pros and Cons

企画概要

急性A型大動脈解離に対するfrozen elephant trunk法について賛否両論を戦わせて頂く。

(大動脈)弓部嚢状瘤の手術適応

企画概要

体外循環を用いた手術に対するリスクが少ない患者の遠位弓部嚢状大動脈瘤に対して、拡大傾向を見極めてから弓部全置換術を行うかTEVARを早期に行うかを提示された症例を中心に論じる。

(SAVR・TAVI)AS治療:この症例はどうする?

企画概要

ASにおける最善の治療とは何か?ASの治療選択に難渋した3例を会場で提示し、登壇したAS治療の経験豊富な演者が、それぞれの治療方針について意見を述べるディベート方式。

(弁膜症・不整脈)僧帽弁形成術:Robot vs 鏡視下MICS

企画概要

ロボット支援下および鏡視下低侵襲僧帽弁形成術における体外循環法、手術・弁形成手技、機器開発、教育・トレーニング等について、それぞれの立場から発表していただき、利点、注意点さらには将来展望を討論する。

(心筋保護)低心機能症例に対する心筋保護:Blood vs Crystalloid

企画概要

高度低心機能症例においては、より慎重な心筋保護が求められる。
本セッションでは血液心筋保護液と晶質心筋保護液のどちらが低心機能症例により適しているのか、施設の経験と理論的背景に基づき徹底的にディベートして頂く。

(心筋保護)小児心筋保護に最適なのはBloodかCrystalloidか?

企画概要

小児、特に新生児や乳児の複雑心疾患に対する心筋保護法のスタンダードは定まっていない。最近注目のDel Nido式のblood cardioplegiaと従来のcrystalloid cardioplegiaの特性、利点、欠点を討論により掘り下げる。

(移植・VAD・心筋症)心移植:DCD(donor after cardiac death):yes or no

企画概要

著しいドナー不足と移植待機期間長期化の解決策として、日本でも心停止後提供(DCD)による心臓移植の検討が必要である。日本の心臓移植を牽引してきた演者にPros/consに分かれて発表してもらい、DCDによる心臓移植を導入するための課題や対策を議論する。

呼吸器分野
呼吸器分野 シンポジウム
(一部公募)
肺移植から学ぶadvanced呼吸器外科手技(指定のみ)

企画概要

肺移植術では、通常の肺癌手術ではあまり機会のない、気管支、肺動静脈の吻合を要するが、それらは局所進行肺癌の手術にも応用可能である。本セッションでは、日常的に肺移植術に携わらない呼吸器外科医にも興味を持っていただけるよう、肺移植術の技術的な側面にfocusした。
気管支粘膜の虚血を回避する気管支吻合テクニック、肺動脈再建における心膜パッチ形成、肺動脈幹〜主肺動脈再建、心嚢内での左心房や肺静脈の取り扱いなどをじっくり映像で見せていただき、そのコツや注意点について討議したい。

肺癌に対する縮小手術(区域切除・楔状切除)の功罪

企画概要

JCOG0802/WJOG4607LからGGOを伴う末梢小型肺腺癌では区域切除術が肺葉切除術よりも有意に術後生存率が高値であるとの結果が得られたが、その解釈は単純ではない。我が国から発信されたエビデンスを今後の外科治療にどのように活かしていくのかについて発表・討論したい。

シンポジウム
(全て指定)
呼吸器再生研究の最前線(人工臓器・リサーチ)

企画概要

具体的な研究成果にくわえ、その分野の展望を含めてお示しください。

テクノアカデミー
(一部公募)
非悪性気道病変に対する外科療法

企画概要

胸郭変形、胸部手術後、良性腫瘍等による気道狭窄の病態は治療方針に悩むことが多い。それぞれに行った外科治療について発表、討論して頂きたい。

低侵襲アプローチ手術での困難症例

企画概要

低侵襲手術である胸腔鏡手術は呼吸器外科では一般的な手術となり、多くの施設で施行されている。
必然的に胸腔内全面癒着症例、進行癌症例など適応は拡大されつつある。治療方針に検討を要した症例、術前画像からは予想を超える状況、染込みリンパ節やリンパ節の腫大、周囲臓器への浸潤、出血等のトラブルにより手技的に難渋したあるいは困難であった症例を経験することがある。症例を提示していただき、カンファレンス形式で討論していただきたい。

テクノアカデミー
(全て指定)
肺癌の再手術・サルベージ手術

企画概要

原発性肺癌に対する再手術やCRT後の手術など技術的に困難な症例に対する完全切除のための技術について示していただく。

パネルディスカッション
(一部公募)
肺癌低侵襲手術のニューウエーブ:RATS、Uniportal VATSの適応拡大とピットフォール

企画概要

近年低侵襲肺癌手術のアプローチとしてRATS、Uniportal VATSが急速に普及してきている。当初は分葉の良い早期症例が適応とされていたが、不全分葉、リンパ節転移を伴う進行症例、そして気管支形成等の複雑な手技を伴う症例にも適応が拡大されてきている。一方難易度の高い症例ではトラブルが増加する事も危惧される。
現状でどこまで適応が拡大できているのか、それに伴い蓄積されてきたコツとピットフォールをビデオで共有して頂き、適応拡大と安全の担保に役立てて頂きたい。

なぜ日本の肺移植の成績は良いのか?

企画概要

日本の肺移植の成績が5年生存率70%以上と、世界の平均、50-60%と比べて良好であることはよく知られている。しかしこの理由を検証した研究はなく真剣に議論されたこともほとんどない。日本人の謙虚さゆえ自分のよいところに触れたくないのかもしれないが、単なる自画自賛ではなく、なぜ成績がよいのか考察することは意義がある。つまり、理由を解明することで肺移植全般の進歩につながる可能性がある一方、日本特有のバイアス(例えば待機期間が長く、移植しなくても生存率の高い患者が移植されている)が存在する可能性も否定できない。移植件数が増えてきた今こそ、われわれの肺移植の実情について様々な視点から考察し、世界に向けて発信するきっかけとなれば幸いである。

ワークショップ
(一部公募)
呼吸器外科領域におけるエナジーデバイスおよび生体糊製剤の使用とその工夫

企画概要

現在超音波凝固切開装置、血管シーリング装置、特殊な電気メスモードなど呼吸器外科領域においても様々なエナジ-デバイスが使用されている。また、生体糊製剤も頻用されている。本セッションでは、各施設で実際に使用しているエナージデバイスおよび生体糊製剤の使用法と工夫に関して動画で供覧頂き、その成績、問題に関してもご報告頂きたい。

再発胸腺腫の治療:どのタイミングでどのように行うか

企画概要

再発胸腺腫の治療において外科的切除が選択されることもあるが、いつどのように行うかについてのコンセンサスは得られていない。化学療法や放射線治療を含むMultidisciplinary treatment の一環としての手術の位置付け・再切除のタイミング・外科手術の限界・胸膜肺全摘の適応、などについて議論いただきたい。

COPD合併肺癌の外科治療

企画概要

COPD合併肺癌は術後合併症が多く、手術適応の決定にも慎重を要する。各施設で施行されている術後合併症予防対策のための周術期、術式における様々な工夫について発表していただきたい。

微小肺癌手術における術前・術中の様々な工夫

企画概要

CT検診の普及等により、近年微小な肺癌診断例が増加している。胸腔鏡手術ではこのような、「触れない」、「見えない」腫瘍を切除するため様々な工夫が必須となった。経験豊かな術者から得意とする肺内微小病変切除の方法をご発表願いたい。その利点や欠点だけでなく、手技上のコツについても示していただき、今後の発展性について皆で論じたい。

ディベート
(全て指定)
悪性胸腺上皮性腫瘍の病期分類 今、改めて問う 正岡分類 vs TNM分類

企画概要

2017年,胸腺上皮性腫瘍にUICCよりTNM分類が策定された.元来,TNM分類は固形癌等を念頭に置いた分類であり,リンパ節転移や血行性遠隔転移が非常にまれな胸腺腫の実臨床で本当に有用なのか?あるいは胸腺癌ではどうか?現在,併記されていることが多い両者の病期分類の意義について議論いただく。

食道分野
食道分野 シンポジウム
(一部公募)
これまでの食道外科手術を未来にどう生かすか

企画概要

わが国における食道癌外科治療は3領域郭清や胸腔鏡手術、集学的治療の導入などにより治療成績の向上を遂げた。最近では縦隔鏡手術やロボット支援下手術のような新しい術式も開発され、徐々に普及しつつある。これまでの成績をもとに、様々な視点から食道癌外科治療の未来を論じていただきたい。

パネルディスカッション
(一部公募)
内視鏡外科手術時代における開胸手技の意義

企画概要

胸腔鏡下食道切除術に続いて縦郭鏡下食道切除術、ロボット支援下食道切除術が保険収載され、食道悪性腫瘍に対する鏡視下手術が実臨床において多数実施されている。鏡視下手術の急速な普及に伴い、開胸手術を経験せずに鏡視下手術トレーニングを積む時代が到来しつつある。一方で食道癌患者の状態は一様ではなく、近接臓器への浸潤を伴う食道癌症例や想定外の大きな出血をきたした場合など様々な難しい状況にも対応する必要がある。今後、食道癌のエキスパートを目指す若い外科医にとって開胸での手術修練の位置づけを含め、手術手技トレーニングの具体的な現況から将来展望まで、幅広く議論していただきたい。

ワークショップ
(一部公募)
Health-related Quality of Lifeからみた食道癌手術のbest practice

企画概要

食道癌に対する食道切除再建術は侵襲の大きな手術であり、術後は呼吸機能や嚥下機能の低下を来すことが少なくない。また、食道再建に伴う摂食機能の低下や栄養障害は長期に及ぶ。近年、長期的な手術成績の評価に、身体症状のみならず精神、情動、社会活動を含めた多面的な生活の質を包括的に評価するHealth-related quality of life(HR-QOL)を用いることが主流となってきた。今回、このHR-QOLの観点から、食道癌手術の適応基準、術式の選択、周術期管理等を含めた食道癌手術のbest practiceについて提示していただきたい。

cT3b症例の治療戦略

企画概要

明らかなT4と断定はできないが、気管・気管支、大動脈浸潤を否定できない、いわゆるT3.5と呼ばれてきた局所進行胸部食道癌の治療はさまざまな選択肢がある。集学的治療の中で、1次治療、2次治療とそれ以降のモダリティー選択とその理由、手術、放射線治療、化学療法の工夫やステントなどの組み込み、中長期成績などからcT3bの治療戦略を探る。遠隔転移のないcT3b症例に関し、その治療戦略を提示していただきたい。

ビデオシンポジウム
(一部公募)
進行胸部食道癌に対するMIEの適応と工夫

企画概要

胸腔鏡下食道切除術(MIE)は急速に普及し、術前化学療法後の進行癌症例や化学放射線療法後のsalvage手術に対しても拡大視効果が精細な手術を可能にあることから積極的に適応される時代となった。ただ、瘢痕化による層の不明瞭化や腫瘍の授動制限による術野展開の困難性から安全確実に切除するには、温存臓器面ぎりぎりの剥離や腫瘍全体像の把握に基づいたアプローチなど術野状況に対して臨機応変に対応して手術を進める必要がある。本セッションでは、進行胸部食道癌に対するMIEにおける剥離または術野展開の工夫やコツおよび注意点について論じていただきたい。

ビデオワークショップ
(一部公募)
ロボット特有の手技を活かした食道癌手術

企画概要

2018年4月の保険収載により、ロボット支援下食道癌手術の症例数が飛躍的に増加している。一方、胸腔鏡下食道切除術は食道癌手術の60%以上で行われるようになり、ある程度完成されつつある術式とも言える。多関節機能、安定した3D拡大視野、エネルギーデバイスなどロボット特有のメリットを活かした手技や場面をビデオ提示いただき、従来の胸腔鏡手術を凌駕する可能性について提案していただきたい。

テクノアカデミー
(全て指定)
食道外科専門医:手術ビデオ審査のポイント
特別企画
(全て指定)
食道癌取扱い規約 第12版の解説

企画概要

2022年改訂に伴う食道癌外科手術に関連する項目に関し、解説していただく。

ディベート
(全て指定)
食道再建経路 胸骨後 vs 後縦隔

企画概要

胸部食道癌切除後の再建経路には胸壁前、胸骨後、後縦隔の3通りがあるが、そのうち胸壁前経路はハイリスク症例など限定的に選択される傾向にある。一方、胸骨後、後縦隔の2つの経路に関しては、それぞれの施設や術者で方針を決めている場合、症例ごとに使い分けている場合など、さまざまである。このディベートセッションでは、2人のエキスパートにそれぞれ胸骨後経路、後縦隔経路支持お立場で発表いただき、この古くて新しいテーマについて改めて深い議論を行って頂きたい。

T. 領域横断

胸部外科三領域複合手術
COVID-19と胸部外科
胸部外科における輸血療法および抗凝固・抗血小板療法に関する諸問題
新しい画像診断法と胸部手術への応用
教育・キャリアパス・働き方改革・男女共同参画
胸部外科領域レジストリ研究の現状
その他

H. 心臓・大血管

先天性心疾患
弁膜症-大動脈弁
弁膜症-僧帽弁
弁膜症-三尖弁
連合弁膜症
弁膜症-MICS・ロボット手術
弁膜症-TAVI・MitraClip
弁膜症-感染性心内膜炎
弁膜症-その他
虚血性-CABG
虚血性-低侵襲CABG
虚血性-心筋梗塞合併症
虚血性-その他
大血管-A型解離
大血管-B型解離
大血管-解離合併症
大血管-大動脈基部
大血管-上行・弓部大動脈
大血管-下行大動脈
大血管-胸腹部大動脈
大血管・大動脈食道瘻・気管支瘻
大血管・感染瘤・人工血管感染
大血管-その他
複合手術
不整脈・ペースメーカー
Maze手術
左心耳閉鎖・切除
心臓腫瘍
心筋症・心筋炎
心・心肺移植
心筋保護・代謝
体外循環
補助循環・補助人工心臓
周術期管理・合併症
検査・診断
実験
新しい手術手技
開発・イノベーション
再生医療
その他

L. 肺・縦隔

肺癌
転移性肺腫瘍
縦隔(胸腺)
縦隔(胸腺以外)
胸膜・胸壁・胸郭
気管・気管支
気胸および気腫性・嚢胞性肺疾患
炎症性肺疾患
良性肺腫瘍
小児肺疾患
胸腔鏡手術・ロボット手術
肺移植・補助循環
新しい手術手技
周術期管理・合併症
検査・診断
遺伝子・分子生物
再生医療
その他

E. 食道

食道悪性疾患
食道良性疾患
Barrett食道
切除・郭清
再建・再建臓器の機能
低侵襲手術
内視鏡治療
補助療法
根治的化学放射線療法
姑息治療
周術期管理・合併症
検査・診断
多重癌
再発・予後
高齢者
遺伝子・分子生物
実験・病理
その他

演題登録

演題登録に関するお問合せ

第75回日本胸部外科学会定期学術集会 運営事務局
株式会社コングレ内
E-mail: jats2022-prog@congre.co.jp

※新型コロナウイルス感染予防対策のため、テレワーク(在宅勤務)を実施しております。
お手数ですがメールにてご連絡いただきますようお願い申しあげます。