第61回日本赤十字社医学会総会
会長 清田 和也
さいたま赤十字病院 院長
第61回日本赤十字社医学会総会
会長 清田 和也
さいたま赤十字病院 院長
第61回日本赤十字社医学会総会の開催にあたり、ご挨拶を申し上げます。
本総会は、日本赤十字社の医療施設等が一堂に会し、最新の医療知見を共有し、医療の未来を展望する貴重な機会です。今年のテーマは、「医療におけるSDGsを考える~人・地域・社会を護り、つなぐ~」です。持続可能な医療のあり方を議論し、社会全体に貢献する医療の実現を目指します。
持続可能な開発目標(SDGs)は、私たちの医療活動にも深く関わる重要な指針です。地域医療の充実、医療従事者の育成、ジェンダー平等の推進、環境に配慮した医療の提供など、医療施設としての役割を再認識し、具体的な取り組みを共有する場としたいと考えています。
今回の総会では、以下の特別講演やシンポジウムを予定しております。
【特別講演】
- 「鉄道のまち大宮と鉄道博物館(仮)」
大場 喜幸 氏(大宮鉄道博物館館長)
- 「SAMとダレデモダンス!
~人・地域・社会をつなぐ~(仮)」
SAM 氏(TRFダンサー)
- 「落語的人生のすすめ」
三遊亭 鬼丸 氏(落語家)
【シンポジウム】
- 「医療におけるSDGs~2025年を迎え、2040年に向けてどう考えるか~」
田中 彰子 氏(厚生労働省医政局 参事官)
田中 滋 氏(埼玉県立大学 理事長)
岩中 督 氏(地方独立行政法人埼玉県立病院機構 初代理事長)
- 「地域医療構想 ~経営母体が異なる病院の連携・統廃合~」
中田 勝巳 氏(厚生労働省 地域医療計画課長)
寺面 和史 氏(三原赤十字病院 経営統括官)
松田 晋哉 氏(福岡国際医療福祉大学 ヘルスサービスリサーチセンター 教授)
さらに、要望演題では
- 「医療におけるSDGs ~社会的包摂~」
(障がい者雇用、ジェンダー平等など)
- 「医療におけるSDGs ~環境保護~」
(省エネルギー、環境負荷低減など)
といったテーマを設定し、持続可能な医療の実現に向けた具体的な議論を展開いたします。
また、学会の一環として院内見学ツアーを開催し、医療現場での実践的な取り組みを共有する機会を設けております。最新の医療技術や運営体制を直接ご覧いただくことで、学びの幅がさらに広がることを期待しております。
さらに、本総会の開催地であるさいたま市・大宮は、歴史と現代が融合した魅力的なエリアです。鉄道の街・大宮として知られ、交通の要所であるとともに、鉄道博物館や大宮公園、氷川神社、氷川参道などの観光スポットも充実しています。特に武蔵一宮氷川神社は、2000年以上の歴史を持ち、関東一円に広がる氷川神社の総本社として、多くの参拝者が訪れます。その参道である氷川参道は、日本屈指の長さを誇り、四季折々の自然を楽しめる美しい散策路です。都会の喧騒を離れ、穏やかな時間を過ごすのに最適な場所でもあります。
総会の合間に、ぜひ地域の魅力にも触れていただければ幸いです。
【アフターコンベンションのご案内】
本学会のアフターコンベンションとして、学会2日目(17:30~20:00)に大宮鉄道博物館を貸し切り、学会参加者の皆様を無料招待いたします。鉄道の歴史に触れながら、交流を深める機会として、ぜひご参加ください。貴重な展示や体験型コンテンツを楽しみながら、学会後のひとときを有意義にお過ごしいただければ幸いです。
この総会が、参加される皆様にとって実り多い学びの場となり、赤十字の理念のもと、より良い医療の実現へとつながることを願っております。最後に、本総会の開催にご尽力いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
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