一般社団法人日本心エコー図学会第37回学術集会
会長 泉 知里
(国立循環器病研究センター 心不全・移植部門)
このたび、一般社団法人日本心エコー図学会第37回学術集会を2026年4月24日(金)から26日(日)に奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~において開催させていただくことになりました。この学術集会のテーマは、「心エコーで、知る、深める、繋がる」です。私自身、心エコー図というツール、そして心エコー図学会を通じて、循環器学の面白さを知り、循環器学の理解を深め、そして多くの方々との繋がりをいただいてきました。自分を育ててくれたこの心エコー図学会において、学術集会会長を務めさせていただけることを大変光栄に思っています。
形態と血行動態を同時にリアルタイムに、しかも非侵襲的に評価できる心エコー図は、心臓という動く臓器を評価するツールとしては最強であり、心エコー図のクオリティを上げることが、循環器診療のレベルを上げることに繋がると思っています。SHDカテーテル治療が全盛期の中、“適切な患者さん”に“適切な治療”を“安全に提供”するために、「心エコー図」が非常に重要な役割を果たしています。心筋症や心不全診療、先天性心疾患患者さんの診断からフォロー、虚血評価などなど、すべての循環器疾患において、心エコー図なしでは循環器診療は語れません。
次世代を担う若い医師やソノグラファーが、心エコー図学の最新の研究成果を発表し、シンポジウムやレクチャーで学び、知識や理解を深め、そして世代や地域を超えて繋がっていく、本学会をそういう場にしたいと思っています。
いにしえの時代を偲ばせる春爛漫の奈良に多数の皆さまがご参集いただきますよう、心よりお待ち申し上げております。
2025年4月
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