会長挨拶

第38回日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会総会
会長 近藤 幸尋
日本医科大学医学部 泌尿器科学教室
この度、第39回日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会(JSER 2025)を、2025年10月30日(木)から11月1日(土)までの3日間、東京都新宿区・京王プラザホテルにおいて開催させていただく運びとなりました。本学会総会を主催させていただくことは、大変光栄であり、みなさまのご支援に心より感謝申し上げます。
本学会は、泌尿器科領域における低侵襲技術やロボティクス技術の発展を臨床現場で遂行することを目指し、最新の知見を共有し合う場として、日本の泌尿器科医療に重要な役割を担っています。5000名に迫る会員の皆様に支えられ、毎年盛況のうちに開催されておりますが、今回も皆様に充実した内容をご提供すべく準備を進めております。
今回の学会では、「克己殉公」をテーマとして掲げております。「克己殉公」とは、「己を律し、公共のために尽力する」という意味であり、医療従事者としての使命感を象徴する言葉です。さらに、2026年には日本医科大学が創立150周年という節目を迎えます。この歴史ある学是を、今回の学会のテーマとして採用することで、社会と患者に対する貢献の意義を再認識する機会としたいと考えております。
近年、働き方改革が進む中で、「克己殉公」という理念は一見、現代の価値観とは相反するように見えるかもしれません。しかし、どのような時代であっても、医師が患者の健康と生命を最優先に考え、技術を研鑽し続ける姿勢は変わることのない原点です。本学会がその精神を再確認し、泌尿器科医療のさらなる発展に寄与することを願っております。
本学会では、最新の研究成果や技術発表を通じて、日々の臨床や研究に役立つ知識と技術を提供いたします。また、国内外の著名な講師による特別講演やシンポジウムを通じて、最先端の医療動向を学ぶ機会も設けております。
学会を通じて、皆様にとって有意義な時間となりますよう、全力で準備を進めてまいります。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。