会長あいさつ
GREETINGS
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野 教授
第62回日本肝臓学会総会の会長を拝命いたしました、新潟大学の寺井崇二でございます。
このたび、このような栄えある機会を賜りましたことを、誠に光栄に存じますとともに、心より御礼申し上げます。私自身はもとより、教室員ならびに同門会一同、本総会の成功に向け、全力を尽くしてまいる所存でございます。
本総会のテーマは、「光:Enlightenment ― 一燈照隅」といたしました。
「ともに治し、希望をつむぎ、未来を照らす」ことを理念に掲げ、肝疾患に苦しむ患者さんの命を救うために、科学・医学・医療、そして人の力を有機的に結集し、真に意義ある医療の未来を皆様と共に描いてまいりたいと存じます。これまでの医療は「治す」ことを主眼としてまいりましたが、今後は「発症させない」「進行させない」にとどまらず、「人生の質と意味を支える」ことがより一層求められる時代となっております。本総会が、こうした新たな医療の在り方を模索し、深化させる契機となり、未来に向けた“希望の光”を灯す場となることを願ってやみません。
本総会では、国内外より多くの卓越したご講演者をお迎えし、幅広く多彩なプログラムを展開いたします。さらに、会期の前後には「第52回日本急性肝不全研究会」ならびに「第12回肝臓と糖尿病・代謝研究会」も開催され、“Niigata Liver Symphony”として、一体的かつ包括的な学術交流の場を創出いたします。
初夏の新緑が薫る季節、新潟の地にて、多くの皆様にお目にかかれますことを心より楽しみにしております。
ご参加の皆様との活発なご議論とご交流を通じて、肝臓学の新たな地平が切り拓かれ、未来へとつながる“希望の光”がともに灯されますことを、衷心より祈念申し上げます。