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理事長講演 7月21日(水)9:00~9:30
クリニカルクエスチョンとJSPEN ―患者さんのためにー
会長講演 7月21日(水)13:50~14:25
出逢いと別れ
葛西森夫記念講演 7月22日(木)13:15~14:05
嚥下リハビリテーションと嚥下食の温故知新
武藤輝一記念教育講演 7月21日(水)16:25~17:15
消化器外科領域におけるグレリンの臨床応用
特別講演
特別講演 1 7月21日(水)10:00~10:50
消化管流動と製品形状(物性)に着目した半固形栄養のこれまで・今・これから
特別講演 2 7月21日(水)11:10~12:00
温故知新 ~栄養療法のこれまで、今、これから~
「ケアフードと人材育成について」
特別講演 3 7月22日(木)8:30~9:20
医学における倫理:医療現場の取材メモから
特別講演 4 7月22日(木)9:35~10:25
チーム医療における看護師の役割を考える
特別講演 5 7月22日(木)10:45~11:35
震災から10年、市民の心と生命を育み守る地域包括ケアと栄養管理
~「チームけせんの和」などの取組み~
小越章平記念 Best Paper in The Year 2020 7月22日(木)14:20~14:50
大柳治正記念学術振興アワード受賞講演 7月22日(木)15:10~16:10
海外招聘講演(オンライン発表)
海外招聘講演 1 7月21日(水)9:00~9:30
Nutritional management for critically ill patients in the COVID-19 era
海外招聘講演 2 7月21日(水)16:25~16:55
Nutrition in liver and kidney failure
海外招聘講演 3 7月21日(水)16:15~16:45
Role of GLIM criteria in the future
海外招聘講演 4 7月22日(木)13:15~13:45
Hunger-Free Hospital Initiative: fighting Malnutrition in Hospitals
海外招聘講演 5 7月22日(木)15:35~16:05
The Future of ERAS and its impact on nutrition care
海外招聘講演 6 7月22日(木)13:15~13:45
Sarcopenia and surgical outcomes
教育講演
教育講演 1 7月21日(水)17:30~18:20
がんと糖尿病を共にケアする!
教育講演 2 7月21日(水)9:00~9:50
肥満外科の現状と栄養学的効果
教育講演 3 7月22日(木)8:30~9:20
栄養疫学の活かし方:予防から臨床まで
教育講演 4 7月22日(木)13:15~14:05
栄養管理におけるリスクマネジメント ~テクニカルスキルから
ノンテクニカルスキルへ~
教育講演 5 7月22日(木)8:30~9:20
消化器癌治療における体重・体組成測定の意義
教育講演 6 7月22日(木)13:15~14:05
臨床⻭科栄養学
教育講演 7 7月22日(木)13:15~14:05
簡易懸濁法のこれまで・今・これから
NSTフォーラム(クレジット対象セッション) 7月22日(木)14:30~16:15
NST の これまで・今・これから
フェローシップ応募者セッション 7月21日(水)16:55~18:05
特別ワークショップ 7月21日(水)16:55~18:25
COVID-19時代の栄養療法
COVID-19(新型コロナウイルス)の世界的流行は、我々人類の生活様式を一変させた。わが国でも年代を問わず感染者が出ているが、重症・死亡患者は高齢者あるいは複数疾患の罹患者に多く、高齢化著しい日本の問題点が明らかになった。その原因の一つとして、本来は良好な栄養状態に支えられる免疫力や抵抗力の低下の関与が考えられ、JSPENも「COVID-19の治療と予防に関する栄養学的提言」を報告している。一方で、COVID-19による社会の制約で、栄養管理・栄養教育など我々が必要とする活動が行えない場面も増えている。感染患者の治療と共に社会的影響で生じた栄養療法への問題点などから、我々は何を学び、これからのwith/postコロナ時代にどのように解決・改善していけばよいのだろうか。そこで、COVID-19関連の応募演題の中から特別ワークショップを組ませていただいたので、ぜひ、皆様も一緒に考えていただきたい(この主題に関連した企画にもぜひご参加下さい)。
シンポジウム
シンポジウム 1 7月21日(水)9:00~10:40
胃外科・術後障害研究会/日本臨床栄養代謝学会 合同シンポジウム
胃切除術後障害を考えた栄養管理
近年、胃癌の診断と治療法の進歩により、術後長期生存例が増加し、癌の根治性だけでなく、術後のQOL向上も求められており、PGASASアプリなどによる術後の機能評価を用いた術式や術後の栄養療法の工夫が必要である。一方、進行癌術後の補助化学療法や再発時の薬物療法では、有害事象を考慮した栄養療法が重要であり、栄養状態の良し悪しは予後に影響することも知られている。今回は胃癌術後のQOL向上のための術式と栄養管理上での工夫、薬物療法施行時における栄養療法などについて多数のご応募を期待しています。
シンポジウム 2 7月21日(水)9:00~10:20
日本集中治療医学会/日本臨床栄養代謝学会 合同シンポジウム
ICU-AW、PICSを防ぐ急性期栄養管理
ICUを退室したもののICU-AW,PICSに陥った患者さんは、“生存者なのか犠牲者なのか?”と言われるほどの負担を抱える。近年の急性期の栄養療法のアウトカムは死亡率などのハードアウトカムから機能予後にシフトしつつあり、機能予後の改善は重症患者への栄養療法の重大な使命である。演者の方々には、ICUAWやPICS等を意識した栄養療法、今後の研究のヒントについてお示しいただければ幸いである。
シンポジウム 3 7月21日(水)10:40~12:00
日本臨床腸内微生物学会/日本臨床栄養代謝学会 合同シンポジウム
腸内微生物と宿主の相互関係
多種多数の常在微生物が形成する総体を指すマイクロバイオータ(microbiota)は腸内全体では1014~1015個におよび、腸内フローラを形成して、宿主と共存している。その中でも腸内細菌叢の研究は近年、特段の進歩を遂げ、種々の疾患で腸内細菌叢を構成する菌のディスバイオーシス(dysbiosis)が認められることが明らかとなってきた。腸内微生物と生体が構成する超個体について活発なご討論を期待する。
シンポジウム 4 7月21日(水)14:40~16:10
静脈栄養の これまで・今・これから
中心静脈栄養法による完全静脈栄養は臨床栄養の革命であった。その効果は劇的で消化管が使えなければ栄養不良で失っていた命が救われるようになった。カテーテルやその留置法と管理も進歩して安全性が向上してきた。輸液内容も糖質、アミノ酸、脂質、ビタミン、微量元素などの改良が重ねられてきた。また様々な病態の栄養治療に静脈栄養は重要であり、病態別静脈栄養の研究成果も多い。最も効果的な栄養法である静脈栄養のセッションにぜひお集まりください。
シンポジウム 5 7月22日(木)9:35~11:15
成分栄養剤の これまで・今・これから
NASAで開発された吸収容易なアミノ酸からなる宇宙食にヒントを得た成分栄養剤(ED)は、ほとんど消化を必要としない低残渣性の経腸的高エネルギー栄養剤として1981年にわが国で上市された。当初は消化器外科周術期の栄養管理で用いられたが、その後、炎症性腸疾患治療、がん化学療法副作用対策、消化器癌手術後の支持療法、膵炎治療などで様々な効果が見い出されてきた。上市後40周年記念の年にあたり、これまでの研究成果を改めて学び、EDを用いた栄養療法の今後の可能性も展望したい。
シンポジウム 6 7月22日(木)10:05~11:35
周術期栄養管理のこれまで・今・これから
近年、新しい術式、デバイス普及や術前・術後補助療法の進歩により、周術期管理はこれまでの外科慣習を打ち破って大きく変貌している。今や、回復強化とコスト削減を外すことはできないが、一方で早期退院に伴う弊害も時に経験する。当セッションでは、私たちが未来へ向けて忘れてはいけない、あるいは変えていかなければならない、これからの周術期栄養管理について栄養学的/腫瘍学的課題と成果を報告いただきたい。
シンポジウム 7 7月22日(木)14:30~16:00
救急集中治療における栄養管理の これまで・今・これから
救急や集中治療領域の重症患者ではエネルギー消費量が増加し、利用栄養基質も変化しているため、何らかの栄養を投与しなければエネルギーが枯渇し、生体の恒常性が破綻します。重症病態における栄養管理は、1960年代のTPNの発明以来静脈栄養と経腸栄養の理論と実践、検証が繰り返され発展し、現在では予後を改善する栄養療法として認識されています。本セッションでは、栄養療法の発展の歴史として「これまで」を織田成人先生に、「今」を東別府直紀先生に解説いただき、「これから」を公募で選ばれた先生方に語っていただきます。
シンポジウム 8 7月22日(木)10:05~11:35
日本サルコペニア・フレイル学会/日本臨床栄養代謝学会 合同シンポジウム
サルコペニア・フレイルの治療・予防に関する新たなアプローチとその効果
第34・35回そして第36回と3年間に渡り、日本臨床栄養代謝学会と日本サルコペニア・フレイル学会との合同シンポジウムを開催してきました。この領域でご活躍の皆さまは既にサルコペニア・フレイル対策の重要性を認識していただけていると考えています。しかし、国民・市民あるいは患者の目線からは未だ十分な知識の提供と啓発がなされているとは言えず、また医学の中でも日々進歩するこの領域の新しい知見を提示・浸透させることは簡単ではありません。そこで、今回はサルコペニア・フレイルを疾患あるいは症候群と捉え、その治療と予防法に関する新たなムーブメントをご紹介いただき、将来、私たちが進むべき道を皆さんとともに模索したいと存じます。
シンポジウム 9 7月22日(木)8:30~10:00
日本リハビリテーション医学会/日本臨床栄養代謝学会 合同シンポジウム
リハビリテーションのアウトカムに栄養療法は貢献するか?
リハビリテーションを行う患者は高齢者が多く、併存疾患を有していることもあり、サルコペニアを合併している症例も少なくない。リハビリテーション中に体重が減少する症例が多いとの報告もあり、骨格筋量がさらに減少している可能性がある。リハビリテーションのアウトカムを改善するために、骨格筋量を維持、あるいは、増加させ、筋力、身体機能を維持する必要がある。こうした観点での栄養管理の有用性について討論を行いたい。
パネルディスカッション
パネルディスカッション 1 7月21日(水)14:40~16:10
がん化学療法・放射線療法における栄養療法の力
がん治療における手術療法としての栄養療法は比較的確立されている。一方、がん化学療法・放射線療法では、栄養療法の重要性を示すエビデンスが高いデータも少ない。本パネルディスカッションではがん化学療法・放射線療法における栄養療法の役割、効果を示すようなデータを提示して頂き、「がん化学療法・放射線療法において栄養療法がそもそも必要なのか?」という根本的な疑問から議論を深めて頂きたい。
パネルディスカッション 2 7月21日(水)10:40~12:10
(日本外科感染症学会/日本臨床栄養代謝学会 合同パネルディスカッション)
予後向上のための感染症対策に栄養療法の知識を活かす
術後合併症を含む周術期感染症対策としては、予防と共に発症後の治療が短期予後そして悪性腫瘍の治療では長期予後をも左右する。本パネルディスカッションでは、周術期感染症が予後に与える影響を認識し、その予防や治療における栄養療法の意義を討論して、予後向上の一助になることを願っている。救急疾患を含む様々な病態・治療における感染症対策のツールとしての栄養療法や周術期管理の工夫をご発表いただきたい。
パネルディスカッション 3 7月21日(水)14:40~16:10
脳神経疾患における栄養療法の実際
脳神経疾患の急性期治療においては、神経機能の改善と維持のために栄養療法やリハビリテーションの早期介入が必要である。また高齢者では発症前にサルコペニアや摂食嚥下障害が存在することが多く、近年予防医学的な栄養療法も重視されている。一方維持期・慢性期においては、医療のみならず介護を視野に置いたシームレスな対応が必要で、栄養学的なバランスや食形態の工夫など幅広い知識が要求される。
以上より、脳神経疾患の栄養療法における臨床的な問題点を検討し、日常の業務に役立てたい。
パネルディスカッション 4 7月21日(水)16:50~18:10
小児NSTラウンド対応困難例へのアプローチ
栄養療法の進歩により小児重症疾患の生命予後は向上してきたが、神経疾患やアレルギー疾患、重症外傷などNSTラウンド対応困難例は増加してきている。各症例数は成人ほど多くなく、症例ごとに工夫が求められる。更に小児に使用しうるデバイスや体格の問題など、成人にはない多くの制約がある。各施設で行われているNSTラウンド時における工夫や取り組み、治療成績を示しつつ、症例個々の実際をご発表いただき、討論したい。
パネルディスカッション 5 7月21日(水)16:50~18:20
臨床栄養における臨床検査値(体組成も含めて)の理解と
RCPC(reversed clinico-pathological conference)の意義を考える
RCPCとは「検査データを示し、そこから病態を読み解く」という臨床検査医学の教育手法の一つです。基本検査データを提示し、個々の検査の解釈を行い、総合して病態を推測し、必要な2次検査を挙げ、その結果を提示し、最終病態診断に至るという幅広い知識と考察力が必要とされるカンファレンスです。通常の臨床栄養の営みとはベクトルが正反対です。本企画では、データのみから病態を考察するという知的作業から日常検査の背景に深く切り込みます。
パネルディスカッション 6 7月21日(水)14:40~16:10
栄養療法に漢⽅薬を活かす
漢方医学は元来、「食」に起源を持ち、「栄養管理」と深く関わっている学問である。近年、様々な消化器症状の改善はもとより、サルコペニア・フレイルの予防効果など、漢方薬の有効性を証明するエビデンスも発信されている。我が国では140以上もの漢方エキス剤が処方可能で、西洋薬と一緒に処方できるという利点もあり、よりよい栄養療法を行う上で、どのような場面でいかに漢方薬を活かすかについて、御議論をいただきたい。
パネルディスカッション 7 7月21日(水)17:00~18:30
重要臓器機能低下を踏まえた栄養管理の⼯夫
~肝・腎・⼼・肺機能障害に着⽬して~
肝・腎・心・肺などの重要臓器における機能低下は生命予後を決定する。従って臓器サポートが診療の基本であるとともに、それに伴う栄養管理の工夫が診療の成否を左右する。本パネルディスカッションでは各種臓器障害における栄養管理のあり方について、具体的な工夫の実際をご紹介いただくとともにポイントを整理して今後の各種臓器障害の取り扱いに役立てたい。奮ってご応募いただき有益な意見交換の場にしたい。
パネルディスカッション 8 7月21日(水)10:30~12:00
頭頸部・消化器疾患の治療における栄養管理の⼯夫(外科・内科)
頭頚部・消化器疾患では、嚥下障害や消化器症状、さらにはがんや炎症性疾患特有の代謝異常により高頻度に栄養障害を呈する。また手術侵襲や放射線・化学療法に伴い、栄養障害が進行することも少なくない。したがって、頭頚部・消化器疾患においては、栄養状態の適切なアセスメントと栄養代謝病態に応じた栄養管理が極めて重要である。本セッションでは、頭頚部・消化器疾患の栄養管理における様々な工夫を多方面から発表していただき、得られた成果がエビデンスとして確立されるための議論の場にしたいと考えている。
パネルディスカッション 9 7月22日(木)14:30~16:10
必要なPEG/PTEGが必要な時に行われるための課題と⼯夫
未だに胃瘻に対するバッシングは根強く、本来胃瘻が必要な病状の症例でさえ家族の反対で造設できず、経鼻胃管のままでの栄養管理は減ることはなく、病院運営での経済的な優位性から、皮下埋没ポートを用いた完全静脈栄養法による高額な管理が増加傾向にあるという医療のねじれが生じている。安全性と経済性および栄養学的優位性からも、本来はPEGやPTEGが推奨されるべきであり、そのための課題と工夫を論じていただきたい。
パネルディスカッション 10 7月22日(木)8:30~9:50
悪液質の病態を踏まえた栄養支援
悪液質の病態は未だ全容は明らかではなく、治療法も確立されていない。しかし近年の研究で、その発現機序や代謝変動の理解が進み、病態を踏まえた栄養管理の試みもなされている。悪液質を進行させないための栄養管理や悪液質の段階に応じた栄養管理など、実臨床の場での取り組みや研究的な試みなどを報告してもらい、悪液質に対する栄養サポートのあり方を議論したい。
パネルディスカッション 11 7月22日(木)10:15~11:35
認知症における栄養関連課題 ~リスクさらには予後関連因子として~
高齢化の進行により世界中で認知症患者の増加が報告されている。しかし、未だにその根本的治療法はなく、現在生活習慣を中心とした予防に注目が集まっている。一方、認知症のケアにおいては、その進行を緩め、合併症を予防し、介護者の負担の軽減、本人・介護者のQOLを高めることが重要となる。認知症患者の栄養ケアはそのいずれにも関与しており、本シンポジウムでは認知症に関する栄養の問題全般を議論出来る場にしたい。
パネルディスカッション 12 7月22日(木)14:00~15:30
ERASの現状と課題
本邦において、ERASは様々な手術に導入され、広く普及してきている。各施設において、多職種チーム医療に基づき、様々な工夫を行うことにより、一定の効果が得られていると言えよう。一方、様々な課題が認められるようになってきた。本パネルディスカッションは、各施設からERASの現状と問題点を明らかにしていただき、深い考察を含んだ臨床的検討と解決方法に対する建設的な議論を期待したい。
パネルディスカッション 13 7月22日(木)10:05~11:35
小児医療におけるトランジションを見据えた長期栄養管理
人は出生後に段階を踏んで成長していくが、各段階で必要な栄養量がことなるため、ライフステージに見合った栄養管理を行う必要がある。また近年は、生活習慣病胎児期発症起源説が提唱され、胎児の栄養状態の変化が成人期にまで影響することが示され、より長期的な管理の重要性が理解されるようになってきている。
本セッションでは、これら既知の問題ばかりでなく、新たに考えるべき問題点についても討論し参加された方々皆でその解決策を考えたい。
ワークショップ
ワークショップ 1(クレジット対象セッション) 7月21日(水)9:00~10:30
地域一体型NSTと在宅栄養療法を考える
在宅栄養療法では退院後再入院しないこと、緊急入院に備えること、最期を安楽に迎えることなど多様な栄養管理が地域全体で完結する必要性がある。地域一体型NSTの活動形式は必ずしも統一されたものがあるわけではなく、活動度合いに地域差があることは事実である。
交通網、家族構成、人材など地域により異なる事情や各職種毎に診療報酬体系が異なることもその一因かもしれない。
しかしNSTの原点である多職種による系統だった栄養管理の流れは土台として揺るがしてはならないと考える。
そのうえで地域に存在する問題点とその克服法を見出し地域一体型NSTが全国に定着するための糸口となる討論を目指す。
ワークショップ 2 7月21日(水)14:40~16:10
GLIM criteria の意義を考える
国際的に共通な低栄養の診断基準として、2018 年に発表された GLIM criteria であるが、 わが国の医療、介護などでどの程度浸透し、どのように役立てられているのか、急性期医療、 がん診療、リハビリテーション、慢性期医療、介護施設、在宅医療・介護などの幅広い分野 において、高齢者のサルコペニア、フレイルとの関連性も含めて論じていただきたい。
ワークショップ 3 7月22日(木)8:30~9:50
新経腸栄養コネクタへの対応と工夫
世界規格の誤接続防止経腸栄養コネクタの導入が2019年12月に開始し、本年11月末には従来のコネクタは製造中止となる。しかしコロナ禍、その切り替えが遅れている施設も多い。本WSでは、「県内各医療圏での連携と準備状況」、新コネクタの導入施設から「導入のための行動と課題」、「導入後の管理上の問題点」を、さらに「新旧コネクタの通過速度」、「汚染と洗浄方法の検討」などについて報告いただく。今後の導入にあたり参考となれば幸いである。
ワークショップ 4 7月22日(木)14:30~16:00
エンドオブライフとしての⾷と栄養を考える
がんをはじめとする終末期患者の多くは、容易に悪液質状態に陥り、経口摂取が困難となり、栄養状態が悪化する。加えて、サルコペニアの進行とともに、嚥下機能も低下し、食物の物性も考慮する必要が生じる。このような中で、最期まで“食べる喜び”は極めて大切な事項となる。人生の最終段階における患者そして家族にとっての食べるということの役割を今一度考え、その人らしく生きるを支えることのできる人生の最終段階における医療における多職種の役割について考える。
このセッションでは、入院・在宅両面から、終末期患者に対する栄養管理(人工栄養を含む)、工夫点などはもちろんのこと、最後の晩餐も見据えて、医学的・社会的に様々な視点から議論していただきたい。
ワークショップ 5 7月22日(木)8:30~9:50
栄養管理における認定⻭科医の役割
口腔の状態により経口摂取移行など栄養管理が進まなかった症例を経験した参加者も多い。栄養サポートチームに歯科医師の関与が求められ、本学会では2015年にNST専門療法士(歯科医師)の導入、 2017年には認定歯科医制度を策定し現在までに44名の認定歯科医が誕生した。
本WSでは、認定歯科医のそれぞれの立場から「歯科と栄養のコラボレーション症例」や「認定歯科医の未来」を語っていただき、歯科医療の底力を皆様と共有したい。
ワークショップ 6 7月22日(木)14:00~15:30
栄養療法の卒前・卒後教育の現状と未来への提言
NSTも普及し栄養療法の必要性は充分に認識されているものと思われるが、医療系学生に対する栄養療法の卒前・卒後教育は充分に行われてきているのであろうか?このテーマは過去にもトピックとして取り上げられているが、はたして卒前・卒後教育は進歩してきているであろうか?今回、栄養療法の卒前・卒後教育の現状・工夫とその成果についての演題を広く募集する。さらに未来に向けて卒前・卒後教育はどう進化していくべきか、活発な討論を期待する。
栄養士・管理栄養士部会パネルディスカッション 7月21日(水)10:10~12:10
慢性閉塞性肺疾患COPDの栄養管理 〜栄養の力でサルコペニアを防ごう~
看護師部会パネルディスカッション 7月21日(水)14:40~16:40
『栄養看護の未来を拓く』 ~変化の激しい時代に、挑む~
薬剤師部会パネルディスカッション 7月22日(木)9:35~11:35
専門領域の知識を発揮したNST薬剤師のアプローチ
主題関連特別企画 7月21日(水)9:50~11:20
新型コロナウイルス感染症に対する栄養療法
U45座談会 7月21日(水)17:00~18:00
将来構想検討委員会の分科会として若手によるJSPENの将来を考える会U45を立ち上げることとしました。U45のメンバーとして、医師、歯科医師、管理栄養士、看護師など職種によらず45歳以下で、国際レベルで活躍している若手研究者を募って小グループのディスカッションを頻繁に行ってもらうこととしました。これからのJSPENで何ができるのか?Innovative な研究を立ち上げ、施設に捉われない発展的な研究を多施設で行うなどの計画が期待されます。本セッションでは、まさに歩みだしたJSPEN・U45のメンバーの忌憚のない未来構想を語ってもらおうと思います。お目付け役の将来構想検討委員会の委員長、副委員長にもコメントを頂きたいと思います。
英語論文の書き方講座 7月22日(木)13:15~14:15
Annals of Nutrition and Metabolism(JSPEN公認英文誌、Karger社発行)
企画:英語論文の執筆、投稿、発表のための効果的な表現、執筆テクニックと
有効なリソース
要望演題
詳細は電子抄録サービス「MICEnavi」をご参照ください
一般演題
一般演題オンデマンド配信:2021年7月21日(水)~8月31日(火)
詳細は電子抄録サービス「MICEnavi」をご参照ください
スポンサードシンポジウム 7月21日(水)14:40~16:20
Evidence Based Nutrition ~コロナ禍における攻めの栄養戦略~
コロナ禍において求められる栄養療法とはなにか。それは腸を使う栄養管理を継続することで腸粘膜の萎縮を防止し、栄養状態を高め、ヒトが本来もつ免疫機能を活性化させることと考えられる。あるいはdysbiosisを予防し、腸菅免疫系の機能を最大限に活用することも有用である。本シンポジウムでは、超急性期から慢性期まで幅広い領域から知見を持ち寄り、経腸栄養の継続性を高めるための取り組みや、腸粘膜免疫能向上の試みについて討論を行う。コロナ禍の今こそ栄養療法の基本に立ち戻り、エビデンスに基づく栄養戦略が臨床の現場で実施されることを期待している。
ネスレ日本株式会社 (ネスレ ヘルスサイエンス カンパニー)
学術セミナー1 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
静脈栄養の限界と可能性 ~脂肪添加末梢輸液製剤の利用~
学術セミナー2 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
栄養経営の観点から経管栄養管理を考える!
新形態流動食の操作性と組成、臨床的有用性
学術セミナー3 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
口腔ケア時の誤嚥予防を考慮した「お口を洗うジェル」と「口腔ケア用吸引管」を
用いた “水を使わない口腔ケア”
学術セミナー4 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
臨床の立場からみた新たな流動食の可能性 ~最近のトレンド~
学術セミナー5 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
COVID-19時代の栄養管理と医療の働き方改革
学術セミナー6 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
これからの胃癌集学的治療 ~ロボット手術から漢方まで~
学術セミナー7 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
ERAS=E(栄養)+R(リハビリ)+A(亜鉛)+S(手術)=日本一の外科を目指して!
学術セミナー8 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
患者と家族に寄り添う、がん支持療法の在り方
学術セミナー9 7月21日(水)12:30 ~ 13:30
腸管不全患者への垣根を超えた治療
―インタープロフェッショナル・コラボレーション―
学術セミナー10 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
消化器癌集学的治療を支えるシンバイオティクス
~腸内環境を整えて合併症を減らそう!~
演題1「消化器癌集学的治療におけるシンバイオティクスの有用性」
演題2「シンバイオティクス研究の現況について」
学術セミナー11 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
地域高齢者の低栄養と栄養アセスメント
学術セミナー12 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
経腸栄養の第7世代 ~プレバイオティクスとポストバイオティクス~
学術セミナー13 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
ONSの飲み方をサイエンスする ~ 田中式メソッド ~
学術セミナー14 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
胃癌周術期のNew Normal ~サルコペニアを防ぐ新たなアタリマエ~
学術セミナー15 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
経口摂取を目指す半固形栄養管理のベストプラクティスと目的志向の口腔ケア
演題1「半固形栄養法の標準化をめざして ~データベースの構築~」
演題2「経口栄養を目的とした口腔ケアの考え方 ~非経口栄養時の口腔ケア~」
学術セミナー16 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
あなたの病院のNSTをレベルアップするコツ ~新しい結晶性MCTの応用例~
学術セミナー17 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
重症患者の一歩先を見据えた栄養戦略 ~PICCの活用~
学術セミナー18 7月22日(木)11:50 ~ 12:50
呼吸器感染症に対する栄養サポートの有用性
~高脂質・低糖質栄養食の臨床利用への期待~