会長挨拶

第32回日本心血管インターベンション治療学会;
CVIT 2024 学術集会
会長 五十嵐 康己(JA北海道厚生連 札幌厚生病院)

会長 五十嵐 康己

第32回日本心血管インターベンション治療学会年次学術集会(CVIT2024)の開催にあたり御挨拶申し上げます。CVIT2024学術集会は15年ぶりの札幌での開催となり、久々にCVIT会員の皆様を北海道にお迎えするにあたり鋭意準備を進めてまいりました。会期は2024年7月25日(木)から27日(土)までの3日間、会場は札幌市内を中心に5会場となっております。分散会場とはなりますがシャトルバスの運用により会場移動は容易であり高い利便性を確保できております。開催形式はHybrid開催ではなく昨年に続き対面形式といたしました。学術集会の目的は最新の研究成果の発表と共に会員間の交流でもあり、会場内外での参加者の対面交流がその後の新しい研究を発展させる機会でもあります。特に今後のインターベンション治療をリードする新進気鋭の若手医師が札幌に集い対面での相互交流を深める機会になることを切望します。CVIT2024ではこれまでのCVIT学術集会で最多の1485演題の応募を頂きました。会員の皆様に感謝申し上げます。臨床に根差した学会方針の原点を立ち返り、特に興味深い症例報告に関する演題を積極的に採択する方針とし、採択演題数は1357演題、採択率は91%となりました。また、2024年度から医師の働き方改革が実践されました。この改革は循環器診療にとっては逆風と評価されており、現実に循環器内科を志す研修医の減少となって負の影響が顕在化しています。CVIT2024では直面する現状を踏まえ、インターベンション治療の将来像を問うべくCVIT2024学術集会のテーマを“改革と進歩の融合”といたしました。シンポジウム・パネルディスカッション数は計61セッション企画しました。各セッションでの将来に向けた議論を深めたいと考えます。一方でCVIT2024では今後のCVIT学術集会自体の在り方を見直すことを求められました。本来の学術集会の原点を見つめ直し限られた協賛を有効に活用していくための学術集会の方向性を改めて問いたいと考えます。CVITの学会理念が実臨床に根ざしていることを踏まえ学術集会期間中カテーテル治療の実践に有益な参加型のプログラムを積極的に取り入れております。従来のYIAセッションに加え研修医を対象にしたセッションも企画しました。若手医師向けへの企画を充実させています。同時に、海外との積極的な交流は今後もCVITの継続すべき重要な方向性と考え多くの海外facultyを招聘し多くのプログラムを準備しました。海外からの招請講演はご高名な3名の先生にお願いし快諾頂きました。長くインターベンション治療の第一人者として活躍され続けているCORRIB Core Laboratory at the University of GalwayのPatrick W. Serruys先生が来札され御講演頂けます。米国からは、Tufts Medical CenterのNavin Kapur先生からImpellaの実践使用、またSt. Francis Hospital & Heart CenterのZiad Ali先生からOCTの最新の臨床成績の講演をそれぞれ頂く予定です。また、海外とのジョイントセッションもアジアを中心にTTT(台湾)、APSIC(東南アジア)、KSIC(韓国)、HKSTENT(香港)、SingaLive、インドLIVEそしてISCAM(インドネシア)とのジョイントセッションを行います。是非、国際交流の機会としてご参加下さい。Livedemonstrationは三日間に渡り、カナモトホールをライブ会場として準備しました。PCI、PPI、SHDの多岐にわたる病変のライブ治療を行います。中継施設は札幌厚生病院、札幌東徳洲会病院、時計台記念病院からとなります。特別講演にはWBCを優勝に導いた栗山英樹氏(2023WBC日本代表監督/北海道日本ハムファイターズ チーフ・ベースボール・オフィサー)にお願いしました。信じ切る力のご講演をお願いしております。

CVIT2024の開催が迫ってきました。開催7月下旬の北海道は最も気候のよい魅力に満ちた季節です。最高のホスピタリティーをもってお迎えいたします。2024の盛夏に札幌の地でお会いしましょう。

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