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第75回日本臨床眼科学会

ご挨拶

第75回日本臨床眼科学会
学会長 坂本 泰二
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 感覚器病学講座 眼科学分野 教授
 
 
 この度、第75回日本臨床眼科学会を2021年10月28日(木)~31日(日)の4日間にわたり、福岡にて開催させていただくこととなりました。
今回の学会のテーマは、「社会における眼科 -Ophthalmology in our society-」です。
ご存知のように、近年の眼科は、診断、治療、研究において大きく発展しています。眼科は、科学の進歩により大きく発展してその恩恵に与り、利益を享受している代表的な診療科と言っても過言ではないでしょう。しかし、それは本当に社会にとって有益なものでしょうか。医療というのは病める患者を救済するだけのものではありません。ましてや個人や企業の利益や名誉欲を満たすためのものでは決してありません。我々が人間らしい社会生活を送るために欠くべからざる社会的共通資本と考えるべきものなのです。平易な言い方をすれば、我々は社会のために医療をなすべきであり、社会に認められてこそ医療を続けられるということです。
ただし、現実世界では、患者のための医療が行われているでしょうか。医学的合理性よりも経済的合理性が先になっていないでしょうか。実はこれは決して新しいものではなく、古くから議論され常に考える必要があるとされている問題なのです。眼科という限られた世界で診療や研究に携わっていると、診療成績や研究成果を上げることが社会への貢献だと考えがちです。これはある意味では真実ですが、ある意味では誤りです。いくら効果的な治療が可能になっても、患者側、あるいは一部の患者しかそれを受けることができなければ、社会にとっては災いとしかならないでしょう。一方、その実現には経済的合理性が必要なことも事実です。19世紀末のローマ法王の回勅レールム・ノヴァルムという考えは今も生きているのです。
我々の活動の中心である眼科が本当に社会のためになっているのか否かは、常に眼科関連の医療従事者、産業従事者が考えておくべきテーマであると考えます。最近の眼科では、薬物、器械、診療スタイルなどが大きく変化しつつあり、この社会のことやテーマ自体が忘れ去られつつある様に感じられます。しかし、患者や社会のことを忘れた医学には未来はありませんし、これを作るのは我々なのです。以前からこのことを考えておりましたので、「社会における眼科」を本学会のテーマにしました。本学会への参加が、皆様の診療、研究活動と社会について考えるきっかけになれば幸甚です。
新型コロナウイルス禍で社会が変わったように、日本臨床眼科学会も大きく変化する必要があります。すでに我々はポストコロナ時代に突入しており、その意味から新しい学会スタイルを模索します。プログラム委員長 稲谷 大先生(福井大学 教授)が中心となり、従来の学会とは内容や構成を大きく変える予定です。新型コロナウイルス感染の状況を注視しながら、現地開催を前提に鋭意準備を進めております。秋の福岡は気候も良く、和食・洋食の三ツ星レストランからから中洲に立ち並ぶ屋台まで、お食事を楽しめます。一人でも多くの方にお越しいただけますよう心からお待ち致しております。
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