RTD申込/各テーブルのご案内

ラウンド・テーブル・ディスカッション(RTD)

企画主旨

ラウンド・テーブル・ディスカッション(以下、RTD)は1998年以来、研究・教育・臨床に携わる大学関係者や開業医、医療関係者などが「矯正歯科医療」にかかわる様々なテーマについて、講演や展示発表とは違った相互コミュニケーションがなされてきたプログラムです。モデレーターの取り上げたテーマについて、参加者が自由に楽しく語り合える意見交換の場であり、会員相互の出会いの場でもあります。毎年、興味ある内容のテーマで構成されており、参加した会員同士が十分に活発な討議をして、一つでも多くの稔りを持ち帰れることを期待して開催されています。
歯科医療の技術革新、医療制度の改変、患者さんのニーズの多様化など歯科界を取り巻く環境が年々厳しさを増す中で、我々は公益社団法人日本矯正歯科学会という立場で「歯科矯正学」を国民の視点に合わせていかに提供すべきかを常に考慮する必要があります。本年は、企画・内容の一層の充実を図りたいと考えておりますので、皆様方のご理解とご参加をお願い申しあげます。

日本矯正歯科学会RTD委員会

RTD開催概要

当日の参加方法については、10月1日(木)頃にお申込みいただいた方にご案内いたします。

日 時:
2020年10月5日(月)
[第1回] テーブルNo. 1, 2:10:00~11:30
[第2回] テーブルNo. 3, 4:13:00~14:30
[第3回] テーブルNo. 5, 6:15:30~17:00
開催形式:
オンライン開催(Live)
本年の開催は例年とは異なりオンライン開催となります。
例年通りとはいかない部分もあるかと存じますが、鋭意準備をすすめております。
参加費:
2,000円(税込)
申込方法:
参加登録時に、オンラインでのみ受付させていただきます。
RTDへ参加とご希望される方は、以下の手順でお申込みをお願いいたします。お申込みは、先着順となります。
  • 日本語の参加登録ページより、学会参加登録を行い、参加費のお支払いを完了してください。
  • 申込完了ページの下部にあります「トップへ」のボタンをクリックして、申込内容が確認できる画面へお進みください。
  • 画面下部にあります「ラウンド・テーブル・ディスカッション申込み」ボタンをクリックしてください。
  • ラウンド・テーブル・ディスカッション申込み画面へ移行します。
    ご希望のセッションの残席数をご確認いただき、申込手続きを進めてください。

    ※お支払いが完了しますと、お席確保になります。
    ご希望セッションをクリックしただけでは、お席確保にはなりませんので、ご注意ください。

締 切:
2020年9月28日(月) 2020年9月30日(水)
※満席になり次第終了いたします。

各テーブルのご案内

テーブル
No.
タイトル モデレーター
1 [満席]
耳鼻咽喉科と連携のための工夫
時實 千代子
2 [満席]
唇側ブラケットのインダイレクトボンディングについて
菅原 泰典
3 [満席]
矯正歯科医療における3Dデジタルデータの応用について
山田 尋士
常盤 肇
4 [満席]
歯科健康診断で矯正歯科医に求められていること
矯正を専門にしていない学校歯科医との連携について
鈴木 博
土屋 俊夫
5 矯正歯科技工士の10年後の在るべき姿は 水野 裕介
6 [満席]
矯正歯科での歯科衛生士のう蝕予防・管理の実際
安藤 文人

1. 耳鼻咽喉科と連携のための工夫

時實 千代子
ときざね矯正歯科
1979年4月~1982年3月 大阪大学歯学部矯正歯科学講座
1982年4月~1993年3月 滝本矯正歯科診療所
1993年4月~ ときざね矯正歯科
著書や研究発表の実績:
「口呼吸を呈する反対咬合症例の矯正治療に伴う咽頭気道の変化」近畿東海矯正歯科学会誌 1982年
「骨格性反対咬合における上顎前方牽引法の臨床的評価」近畿東海矯正歯科学会誌 1986年
「筋機能療法を併用した骨格性開咬症例」近畿東海矯正歯科学会誌 1988年
抄録:
鼻咽腔疾患と歯並びは密接に関係しています。耳鼻咽喉科との連携診療のために、当院では当院患者の治療をしていただいている耳鼻咽喉科の先生方に、『歯並びと耳鼻咽喉疾患』に関して、3か月に1回、ニューズレターを送付しています。今回、矯正歯科の立場で耳鼻咽喉疾患を有する患者に対するアプローチと、耳鼻咽喉科との連携のための工夫を討論しましょう。

2. 唇側ブラケットのインダイレクトボンディングについて

菅原 泰典
医療法人皓歯会 ぷらす矯正歯科
1987年4月~1990年3月 東京歯科大学矯正学講座研修課程修了
1990年5月~1994年4月 コスモス歯科勤務(千葉県成田市)勤務
1996年3月 ぷらす矯正歯科開業~現在に至る
著書や研究発表の実績:
著書:「ブラケットポジショニング 解釈と実際」「ブラケットポジショニング 実際と臨床」白須賀直樹との共著
研究発表:「ワイヤー2本を使用したダブルワイヤー法で叢生を効率的に治療した症例」日本矯正歯科学会 2017年
ランチョンセミナー:「ブラケットポジショニング解釈と実際」東北矯正学会 2015年
抄録:
マルチブラケット装置による治療においてポジショニングの重要性は自明の利と思われる。著者らは、プリアジャスティッドブラケットを使用したポジショニングとそのポジショニングを忠実に再現できるインダイレクトボンディングの開発研究し臨床応用を行い良好な結果を得ている。今回RTDでは、インダイレクトボンディングと著者の工夫による効果的な叢生改善法の紹介、今後のデジタル時代における展望を御参加の先生と討論したい。

3. 矯正歯科医療における3Dデジタルデータの応用について

山田 尋士
ヤマダ矯正歯科
常盤 肇
常盤矯正歯科医院

山田 尋士

1991年3月 大阪歯科大学卒業
1991年4月~1996年3月 大阪歯科大学矯正学教室
1996年6月~ ヤマダ矯正歯科 院長

常盤 肇

1990年3月 鶴見大学歯学部卒業
1990年4月~2013年12月 鶴見大学矯正学講座
2014年1月~ 常盤矯正歯科医院 院長
著書や研究発表の実績:

山田 尋士

口腔内スキャナーの矯正歯科における有用性について;第59回近畿東海矯正歯科学会(2017.7.2)
汎用性 3D プリンターの精度について;第59回近畿東海矯正歯科学会(2017.7.2)
ブラケットとアライナー型矯正装置を複合した新しい治療コンセプトの紹介第1報:コンセプトの概要(2017日本矯正歯科学会)

常盤 肇

The main occluding area in normal occlusion and mandibular prognathism. AO, 86(1), 87-93,2016.
Anatomical location of various condylar points for jaw movement analysis in Japanese women. J Oral Rehabil. 37(4):235-41, 2010.
光学式顎運動測定装置(JM‐1000T)の臨床的測定精度に関する研究、顎機能誌、7(1):13-25,2001

抄録:
急速に普及してきている口腔内スキャナー、CBCT、3Dプリンターなどの3Dデジタル機器の使用および採得したデジタルデータについて、種々のソフトウエアの使用方法を含めて、矯正歯科医療への臨床応用を日本の法令を遵守した上でどのようにして有効活用していくかを討論したい。

4. 歯科健康診断で矯正歯科医に求められていること 矯正を専門にしていない学校歯科医との連携について

鈴木 博
日本学校歯科医会
土屋 俊夫
ふなお矯正歯科医院

鈴木 博

2005年4月~現在 東京都学校歯科医会(都学歯)理事
2017年6月~現在 日本学校歯科医会(日学歯)理事

土屋 俊夫

2007年4月~2014年3月 日本学校歯科医会学術委員会委員
著書や研究発表の実績:

鈴木 博

共著:「学校歯科健康診断における歯列・咬合ならびに顎関節の診査基準の見直し」日学歯編 2015年
共著:「味覚とおいしさの科学 和の味を子どもたちに伝えるために」都学歯編 2017年
共著:「においの科学―知っておきたい口臭のABC-」都学歯編 2019年

土屋 俊夫

共著:「学校歯科健康診断における歯列・咬合ならびに顎関節の診査基準の見直し」日学歯編 2015年
原著:「学校歯科におけるう蝕学 「CO」を再考する」日学歯誌 2017年
原著:「千葉大会シンポジウムのまとめ」日臨矯歯誌 2017年

抄録:
第77回大会のRTDでは、学校歯科健康診断の場で専門的な知識が必要とされる不正咬合の診査に矯正歯科医の協力が大きく貢献できることについて討論し、第78回大会では学校歯科健診の場で具体的に何ができるかを話し合った。今回は、矯正専門開業医が、矯正を専門にしない学校歯科医とどのように連携を図るべきかという観点から、相互の理解を深める具体的手段について討論したい。

5. 矯正歯科技工士の10年後の在るべき姿は

水野 裕介
水野デンタルスタジオ
2008年3月 愛知学院大学歯科技工専門学校卒業
2016年4月 水野デンタルスタジオ設立
2018年4月 日本矯正歯科技工研究会 役員
抄録:
歯科技工士の離職率は、養成学校卒業後5年以内が約80%と言われている。それに伴い技術の伝承、労働環境の見直しなど様々な問題も多くの場で提起されている。それら諸問題や、近年のデジタルを駆使した技工、AIに負けないスキルなど、歯科医師、歯科技工士、歯科技工所経営者等、様々な立場の方と「矯正歯科技工士の将来の姿」について討論したい。

6. 矯正歯科での歯科衛生士のう蝕予防・管理の実際

安藤 文人
日本歯科大学生命歯学部歯学教育支援センター
1999年3月 日本歯科大学大学院 歯学研究科博士課程 修了
2014年4月~現在 日本歯科大学附属病院 矯正歯科 准教授
2019年3月 熊本大学大学院 博士前期課程 教授システム学専攻 修了
著書や研究発表の実績:
著書:高齢者歯科の医療事故防止-適切な対応とは何か-,口腔保健協会,2018年
RTD:安藤文人,小林みなみ:矯正歯科における歯科衛生士の役割,日本矯正歯科学会大会プログラム・抄録集76回:125,2017
抄録:
矯正歯科の患者は ・比較的若年者 ・う蝕が少ないまたは自覚したう蝕を持っていない ・比較的長期に付き合う という場合が他科と比較して多い。各矯正歯科医療機関において,う蝕の予防・管理を行う上で,唾液検査(検査法の種類,実施時期,検査結果からどのように患者の行動変容を導くか),初期う蝕の発見法,初期う蝕への対応,予防処置の方法 などについて歯科衛生士がどのように関与しているかに焦点を当て討論したい。