第64回日本老年医学会学術集会 The 64th Annual Meeting of Japan Geriatrics Society

ニュースレター Vol.1

第64回 日本老年医学会学術集会

Vol. 01(2022.05.13)

海外招請講演 6月2日(木) 18:30~ 第1会場
Asian Pacific Society of Cardiology Congress 2022

Athanase Benetos

『Treatment strategies in old hypertensive subjects according to their functional status』
高血圧は最も罹患率の高い高齢者の生活習慣病で、その治療は高齢者の健康寿命を大きく左右します。一方、降圧療法の意義は高齢者の機能低下に応じて変化していくため、機能状態に応じて降圧療法の戦略を決定する必要があります。欧州老年医学会会長のAthanase Benetos先生から、意外と奥が深い(!)高齢者高血圧診療のこつについてご講演いただきます。

理事長講演 6月2日(木) 13:20~ 第1会場
Asian Pacific Society of Cardiology Congress 2022

秋下 雅弘

『日本老年医学会:最近のあゆみと今後の計画』
日本老年医学会がコロナ禍の現在どのような活動をしているのか、また今後どのような目標をかかげて活動をしていくのか、学会員が知りたい情報を理事長から紹介いただく新企画です。「健康長寿達成を支える老年医学推進5 か年計画」の遂行,老年病専門医および老年(内)科の認知度向上と普及,ダイバーシティの推進といった5か年計画の3 本柱やコロナ禍への対策チームの活動など老年医学会の今と未来が分かります。

会長講演 6月2日(木) 14:40~ 第1会場
Asian Pacific Society of Cardiology Congress 2022

楽木 宏実

『幸福長寿実現のための老年医学:知と技の結集』
本学会で用いられた幸福長寿という用語には健康長寿だけが老年医学の目指す目的ではないという大会長の考えがあります。幸福な長寿を目指すために知識や技術を磨き発展させていくことが老年医学の使命です。老年医学における知や技がどこにあるのか、またどのように発展させていくべきなのか、大会長のこれまでのあゆみを振り返りながら紹介し、皆様と老年医学の明るい未来について共有したいと思います。

尼子賞受賞講演 6月2日(木) 12:50~ 第1会場
Asian Pacific Society of Cardiology Congress 2022

大内 尉義

『老年医学の進歩と社会実装』
大内尉義先生は東京大学の老年病学教授や虎の門病院の院長として、また老年学会、老年医学会の理事長として老年医学の発展に長年多大な貢献をされた功績が称えられ、この度尼子賞を受賞されました。大内先生は現在も老年医学の普及や健康長寿を目指す社会システムの変革に関わる活動を主導されており、ご紹介いただきます。

特別講演1 6月2日(木) 13:50~ 第1会場
Asian Pacific Society of Cardiology Congress 2022

熊ノ郷 淳

『免疫研究と臨床応用~神経免疫代謝連関の話題も含めて~』
免疫システムはヒトが健康に生きるために不可欠な生体防御システムであり、その適切な制御はアレルギー,自己免疫病,感染症,がんなどの疾病の予防や治療に極めて重要です。老化の過程にも免疫システムの機能低下が関与しており、老年医学においても「免疫を知る」ことが求められています。免疫研究の第一人者である熊ノ郷先生から日本の免疫研究の流れや独自の研究成果について分かりやすく解説いただく必見の講演です。

特別講演2 6月3日(金) 14:35~ 第1会場
Asian Pacific Society of Cardiology Congress 2022

岩坪 威

『認知症科学の未来:アルツハイマー病の疾患修飾療法に向けて』
昨年、アルツハイマー型認知症(AD)に対する疾患修飾薬であるアデュカヌマブが話題になり、その実用化に対する国民の注目を集めています。本講演ではAD、認知症研究のわが国の第一人者であり、J-ADNIの代表でもある岩坪威先生にADに対する疾患修飾薬の開発、更に認知症科学の近未来像についてご講演いただきます。

特別講演3 6月4日(土) 10:35~ 第1会場
Asian Pacific Society of Cardiology Congress 2022

榊原 哲也

『老いとケアの現象学』
超高齢社会の本邦において高齢者のケアを包括的に進めることは社会的に重要な意義がありますが、一方では高齢者個人の「老い」を個別に捉えてケアをしていくという視点が求められます。本講演では「老い」を現象学という哲学の視点で捉えることで、「老い」がどのような経験なのか、またどのようなケアが望ましいのかを哲学者の榊原先生に考察していただきます。哲学的視点から見た老年医学を知る貴重な講演です。



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